「＃民間伝承」を含む小説

正和3年(1314)晩春の頃。遠江国池田宿に立寄った“人狗”紀政綱（きの-まさつな）は、旧知の歩き巫女・麻乃に再会する。宿に住む武士から女の幽霊に関して相談を受けた政綱は、麻乃を…

　鎌倉時代末、正和2年(1313)9月。京都東郊の加茂河原で観月を楽しんだ京極為兼と従者達は、帰途を黒雲に変化する怪物に襲撃される。絶対絶命の危機を救ったのは、“人狗”紀政綱（き…

小学五年生のミソギ少年は、民俗学者である父の仕事の都合によって、都会から遠く離れた会下地（えかち）の村へと越してきた。 そこは村民が《目隠し鬼》なるオカルトじみた民間伝承を信じて…

”あいつ”と出会ったあの夏の、俺が体験したことを物語形式で書いていくよ。 信じらんないと思うかもしれないけど、俺だって最初は信じられなかった。 でも、あいつと過ごした日々は絶対に…

長らく疎遠になっていた姉・シャーロットに子どもがいたらしい。これは直接、確かめなくてはならない。妹・アデラインはシャーロットを訪ねるべく森の奥へと進んだ。

山とその地域の不思議な話です。

昔々、あるところに……。 民間伝承の収集が趣味という、変わった王子様がおりました。 これはそんな変わり者の王子様が集めたらしい昔語りの一つです。 この作品は作者個人サイト「お…

記せ！　【カクヨム民間伝承講談会】　第一回　に掲載します、主催者めの集めました民話の一つ コンな感じで、どうか気軽に参加して戴ければ幸いにてございまする

受験前夜の娘をリラックスさせるために、母親が話す怖い話。

岩手県の民間伝承「さるじぞう」を現代的な新しい解釈を混じえて表現してみました。

新釈シリーズの第2作です。 民間伝承の分福茶釜を現代風にアレンジしました。 拙著ですが、読んでいただけるとありがたいです。

福島県の民間伝承である「食わず女房」を現代風にアレンジしてみました。 「飯を食わない女房なら娶っていい」という男の前に美しい女が現れて…。 生きることと恋をテーマに書いてみました。

　荒野を往く緑の幌馬車は《踊り一座》の標。 　一神教が席巻しつつある大陸で、座頭とその踊り子たちは仕事を求めて放浪する。 「問う問う。御内は古きよりの祭儀を識る者か」 「いか…

北欧の国の、とある民家で飼われている一匹の黒猫。彼は迷い猫だった。おじいさんに拾われ居場所が出来た。ゆっくりとした時間が流れる日々……。 そんなある日、彼はあることがきっかけで猫…