概要
架空のフォークロアと歴史が交錯する和風ファンタジー第2弾
正和3年(1314)晩春の頃。遠江国池田宿に立寄った“人狗”紀政綱(きの-まさつな)は、旧知の歩き巫女・麻乃に再会する。宿に住む武士から女の幽霊に関して相談を受けた政綱は、麻乃を伴い調査に赴くことに。その中で政綱は霊の身に起きた悲劇を知り、苦渋の決断を迫られるのであった。
○“人狗”とは…
日本各地に伝わる“天狗攫い”の伝承。天狗から人界に帰された者は多いが、中には帰らぬまま消息を絶った者もあった。説話に記された“人狗”とは、こうして人界を去り、異界である“天狗の庭”で育てられた天狗の弟子である。
神代の昔、“人狗”は天狗を祭る司祭にして戦士であった。天狗が仏敵・魔物・怪物として恐れ憎まれるようになるにつれ、次第に姿を潜め、民間伝承の世界に生きる存在へと変貌を遂げた。そしていつの頃にか、忘れ去られてしまったのである。
○“人狗”とは…
日本各地に伝わる“天狗攫い”の伝承。天狗から人界に帰された者は多いが、中には帰らぬまま消息を絶った者もあった。説話に記された“人狗”とは、こうして人界を去り、異界である“天狗の庭”で育てられた天狗の弟子である。
神代の昔、“人狗”は天狗を祭る司祭にして戦士であった。天狗が仏敵・魔物・怪物として恐れ憎まれるようになるにつれ、次第に姿を潜め、民間伝承の世界に生きる存在へと変貌を遂げた。そしていつの頃にか、忘れ去られてしまったのである。
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