「鬼 純文学」を含む小説

主人と居酒屋を営むチヨは真夜中に目が覚める。不安な覚醒で連想されるのは、遠い昔に聞いた祖母の昔話。やがて、階下に物音がして―— ※去年の坊ちゃん文学賞に応募した落選作を、リライ…

いつもの電車に乗ると、ガラスの角を持つ君がいた。 ※千羽稲穂さん主催『ツノ鬼企画』参加作品です。

図書館で論文を書いていたはずが江戸時代らしきところへ飛ばされた。 しかも、柳の木の傍を両親と通りかかると、闇から現れた鬼にこっちの世界の両親が殺されてしまう。 無力な自分を嘆いて…

三年前、閏日に殺人鬼と遭遇した水野紘は大学生活最後の年にその殺人鬼であるユイと再び出会った。目撃者である貴方を殺すと予告された紘であったがユイ自身から持ちかけられた契約によってな…

おばけも殺人鬼も出てきません。あるのは１枚の絵のみ。

サークルの昨年度春部誌の一部を、この度期間限定公開させていただくことになりました。 4月28日より順次公開していきます。 どれから読んでいただいても構いません。 たくさんの方に…

鬼にまつわる、一話完結型の短編集。

僕は何でもこなすエリートだが、仕事も女性も何ものも、心と身体も満たしてはくれない。ただ人を殺すときの高揚感と血の香りと味だけが僕のことを満たしてくれる。そうして僕は今宵も血の晩餐…

凶悪な鬼を退治して世界に平和をもたらした桃太郎の、知られざる後日譚。 ※この作品はブログ【泣きながら一気に書きました】にも掲載しております。 　https://tmykinou…

幼い頃、百鬼夜行を目にしてしまった少年 ヒトノコは妖世界に魅入られ、以来鬼の外道丸に育てられた。 妖世界に住む人々は皆美しい。 「それは彼らが、己にとって『本当に大切なこと』を…

鬼を討ち果たした稀代のヒーローに、空前の疑惑発覚！ 鬼より怖い世間のまなざしを一身に受けて、桃太郎は会見で何を語るのか？ ※この作品はブログ【泣きながら一気に書きました】にも掲…

　人間と鬼との恋を描きたいと以前から考えていたものを形にした作品となります。これを書いた頃、ちょうど三島由紀夫先生の作品を読んでいた時だったので、その影響が出ているなと自分でも感…

　袖振り合うも他生の縁と言う言葉がある。 袖が少し触れただけで縁が生まれるのなら、生死が絡むような縁はどうだろうか。 深く、深く結ばれはしないだろうか。 縁で結ばれた相手と自分の…

春の山の中を、2人で歩く。 漂う香りは、何処か、懐かしかった。 Web文芸部の企画「春」に参加させていただくために書いたものです。

　軍人として招集された瀬野通成（せの　みちなり）は帰還後、戦死した友人の遺品を遺族へ届けるため利用した山道で盗難に遭い、間一髪のところで少女に助けられる。その少女は、銀髪と赤い瞳…

　これは都会から来た少年のひと夏の出来事、鬼の少年に出会いその在り方に苦悩を覚える。 「あの恐ろしい顔を見ただろう。鬼と付き合っていたら棍棒で殴り殺されてしまうよ。おじいさんは鬼…

ある日襲いかかってきたクーポン包囲網、あるいはクーポン・ハラスメントにより、久本券太郎はクーポンの鬼となる。 クーポンにとり憑かれた男が送った、何割引かの人生。 ※この作品はブ…

あるところに、頭に角が生えた人達が住んでいました。 その人達は「決して争いはしない」とルールを決めて暮らしていました。 超能力をもつ彼らが争えば、すぐに自分たちの種族が滅んでしま…

桃から生まれたというだけで、いい加減に桃太郎と名づけられた男。 鬼退治を勝手に運命づけられた男は、鬼を斃したのちに訪れたクリア後の世界であっさりと失職した。 桃太郎の前に現れた真…