「観葉植物」を含む小説

死んで小さな鑑賞用のガジュマルの樹になった僕は、愛する女の子アコちゃんの勉強机に飾られた。 彼女に幸せになって欲しくて幸運の妖精キジムナーを産むものの、一人の少年が彼女の前に現れ…

僕は引っ越したばかりのマンションで、屋上に不思議な庭園を見つけた。そこには見た事ない観葉植物が生い茂っていて、管理人と名乗る謎の女の子と出会った。 僕はそんな彼女に惹かれていくが…

何かを『尊い』と思う精神のエネルギーを、博士は研究していた。 だが――その下について働く研究員は、ぶっちゃけ研究の日々にクッソ嫌気が差していた。

【KAC2021　８回目のお題「尊い」の応募作品です】 俺は百合を愛でる観葉植物だ。 待ちに待った放課後という時間。生徒会室にやってきた先輩後輩のやりとりを見ては、尊いと心の中…

現代人の昼夜逆転生活が問題視された現代。 午後10時になるとすべての生物が強制的に気絶するようになった。 そして、これは陰謀にちがいない！！ ↓前回の投稿↓ 『これから優秀…

「ずっと東に行けば、今も『海』があるんだよ」 そう教えてくれた人は、東に行ったきり帰ってこなかった。 見渡す限り砂一面の世界で、巨大な亀の甲羅の上に住む少女は、亀とともに東を目指…

友人より頂いたお題に沿って簡単に書いたものです。

単語生成アプリによって偶然生まれた言葉をお題として書く短編集、もとい断片集です。三題噺みたいなものだと思っていただければ。 短編と呼ぶには少し脈絡のないものが主立っています。 …

篠原しのぶは、あこがれの先輩とつきあい始めたばかりの大学一年生。デートの途中で立ち寄った花屋さんで、高校時代のことを回想する。 （『他力本願　パワーストーン』の続編です）

入社したての桐島葉名(きりしま　はな)は、幸運をもたらすというペペロミア・ジェイドという観葉植物を上手く育てていた罪で(?)、悪王子(あくおうじ)という異名を持つ社長、東雲准(し…

「植物に愚痴を言う」なる慣例があるらしいので、観葉植物とお話したいなと思って書きました。 私は無機物と会話するのが好きなのかもしれません。

「アサクラジュリさん、次のお部屋へどうぞ」受付の女性の無機質な声が響いた。 そして、それが私の名だと気づいた。樹里という、いかにも西洋かぶれで、行動的な人物を連想させるような名…