「ミステリー（もどき）」を含む小説

　マッチポンプという言葉がある。自分で火をつけて、それを自分で消火するということ。マッチとポンプである。 　これはつまりそういう話なのだが、火がないところに煙は起きないわけで。…

　気が付くと、探偵は何も無い真っ白な空間に立っていた。 　目の前にぼんやりと浮かび上がるシルエットは告げる、「どうか謎を解いてほしい」と―― 　異世界で起こった王子殺人事件。容…

とある港町のやくざの事務所で、ある日の朝、金庫が開けられているのが見つかった。第一発見者は、訪問客（メイド）。強面の若頭補佐と、美人メイドとがにらみ合う中、電話口の向こうにいるメ…

とある港町で探偵——とは名ばかりの何でも屋を営む神坂信一郎と、そのメイドの翠蘭。 ある日、信一郎が「猫がいなくなった」と嘆く子と出会う。その『猫』が居る場所は分かっているのだが、…

腕を切っちゃう系メンヘラ女子高生にして名探偵花ちゃんと、花ちゃんの唯一の友達のＤＫで、語り手兼ツッコミ兼助手の泉くんが送るミステリーもどきです。

　クラス替えで居場所をなくしてしまった少女は、ある日、おかしな夢を見た。自分が幼いアリスとなって不思議の国に迷い込む夢だ。しかしその世界では事件が起きていて、『アリス』と書かれた…

友人である沢辺さんの知り合いから、宝探しサークルの活動に誘われた。 山の中で宝探しを進めるも、泉に浮かんでいる参加者の死体が発見される。 その泉は、宝があるとは示されていなかった…

数少ない友人に誘われて、同じ大学の学生の演劇を観に来た。 「昔、ニセモノのナイフが本物とすり替えられて、自殺する演技をした役者が 舞台上で本当に自分を刺してしまった事件があってね…

魔法の世界に住んでいたエルベール。ふと目を覚ますと、なんとそこは科学が発展した現代社会だった！彼は見たこともない料理や道具に興味津々！しかし、彼に待ち受けるのは現代社会という巨大…

ある晩僕の目の前で、同い年くらいの男性の乗っていた自転車が爆発した。 バスだってガス爆発しない世の中で、いったい何があったのだろうか。 奇妙なことに、負傷した男性は、自転車が爆発…

重い鉄製の道具に慣れ親しんだ田舎町に、軽い物質の農具をもたらした富豪。 近頃富豪の周囲では、彼に対する脅迫の手紙と、不審な人物が目撃されていた。 富豪は気分転換も兼ねて、あえて少…

親友の冬子が、告白の呼び出しを受けたもののすっぽかされたらしい。 隣の席の千賀くんが言うには、そういういたずらが流行っているとのことだった。 そして告白の呼び出しはなんと、付箋に…

遠い未来の話。緩やかに滅ぶ世界の中で、自らを「不要」と断じた人間たちは十八年後、人類を滅ぼすことを決めた。自死が管理された世界で、世界終末法制定の年に生まれた少女が出遭う連続「ジ…

中学時代に書いたものを加筆・修正してみました。ある意味私の原点とも言える作品です。故にベタベタです(苦笑) ミステリーで書きたかったのですが、どうも難しくて……。 割合としてはミ…

テレビでセレブ妻の指輪が紹介されていたため、ダメ男二人がその場のノリで、セレブ妻が惨殺されたらという仮定で遊びます。

世の中にあるものは次々に言語化されていきます。 小説、音楽、絵画、血脈、学問、経済、律法、感情なども含めてしかるものです。 しかしながら、それらすべてが表現されているわけではあり…