「宙」を含む小説

　ここは我々の認知している世界とは異なる銀河系。そこでローカル航路として運用されているエプリオン線が存在していた。かつては銀河外縁部に通ずる唯一の航路として繁栄していたのだが、中…

気が付くと、僕は同級生の月花さんと夜の校庭にいた。 宙に浮かぶ体。思い出せない出来事。声に被さる謎のノイズ。 これは小さな離島で起こった、不思議な現象を巡る物語。 ※「５分で読…

複素空間航法の発達により、誰しもが恒星間移動が可能になった時代。「銀河のバミューダトライアングル」と呼ばれる宙域では「セイレーンの歌声」が聞こえる現象が起きていた。その起源を知る…

大倭皇国連邦。 あまたの星間国家がひしめく〈ホロカ＝ウェル〉銀河系の一隅を占める小さな国。 その小国に生をうけ、辺境の惑星に暮らすひとりの少女のもとに召集令状が届く。 その地へ向…

そこは魔法の時代が終わりそれでも様々な人類がいる竜無き世界。一人の王が名付けた暦、新世界歴も２７４年が経過した時代。街は天を突かんとするビル群が立ち並び、空には航空機が飛び、地は…

廃船の決まった航宙船に乗り込んだ計都だったが、この船には幽霊がいると聞かされる。 片道切符の幽霊船にあったのは、悲しく、ひとの愚かさを詰め込んだ過去だった。

　男は真っ直ぐな人間だった。 　だけど世界はいつも斜めに見えていて、人々は男を蔑んだ。 　それが何故なのか、男には結局何も分からなかった。 　ただ、宙に浮いたあの瞬間だけは、何…

未来の日本で起こった 不確かで不安定な出来事 ——岸正真宙

　どこにでもいる普通の中学生・佐藤皇二(さとうこうじ）は進路に悩む。 親や教師の期待の眼差し、弟の反抗期。 それらすべてが皇二に重くのしかかり、逃げ道を塞ぐ。 ストレスに耐えかね…

少し未来の、親子の話。 何を手放し、何を手にしたのか。 ——岸正真宙

―――――――大陸一の奴隷大国プルクテスに小さな物語が始まる。 　あるとき、少年は出会った。闘技場で華麗に宙を舞い、魔獣や野獣を斬り裂き、傷一つ負わない冷血な目をした黒髪の少女…

深夜の警備のアルバイト その時の、不思議な出来事の話 ——岸正真宙

冬の朝、冷たくて冷えた海風に負けないカモメが居た 彼女はそれに、何を見たのか ——岸正真宙

「魔力0のお前を追放する！」 魔力0の貴族の三男ノアは家族から『無能』と蔑まれていた。そして16歳の時に授かった女神様からの祝福である能力は『空気が読める』だった。 魔法…

宙、和樹、美香の3人は色々な想いを持って七夕祭りに行く。その日は星と花が降る夜だったのに雨で中止になりそうになる。10年前の3人が出会ったきっかけの星と花が降る夜に夢の中でタイム…

都会で働き始めた川上苺依を紡ぐストーリー 静謐に、しかし確実に、崩れ落ちていくのを 定点視点で見つめる 岸正真宙

大学時代の友人に招待されて展示会にでかけた 自分じゃ届かないような芸術の世界で活躍する彼を 憧憬と捉えてしまっていた—— 岸正真宙

少女たちは出会い、落ちていく—— 岸正真宙

今宵の月はいくつ浮かんでいますか？ その性質がもたらすものは、幸か不幸かはまだわからない 岸正真宙

外宇宙惑星探査チーム＜コーネリアス＞の隊員六十名は、探査のために訪れたN8455星団において、空間や電磁波や重力までもが異常な宙域に突入してしまい探査船が故障、ある惑星に不時着し…