「実は知ってます」を含む小説

　なろう系小説マニアの友人が突然、卒業すると言い出した。 　転生の女神さまには、もらえる能力よりも先に確認するべき重要問題があるらしい。

同窓会に出席した私はふと昔おばあちゃんから聞いた物語を思い出した。 題名も細かい内容も忘れてしまったが、粗筋だけは覚えている。

「君は……リリスたん？」 　地方貴族の長男ブラッディ＝ナイトメアはある日、義理の妹となる少女リリスを紹介されたときに前世の記憶を取り戻す。 　この世界は彼が前世はまっていたゲー…

都市伝説を探し、投稿サイトにアップすることを生きがいにしていた俺。 だが、ついにネタ切れした俺は、自分で都市伝説をでっちあげる、という禁忌に手を染める。 そんな伝説などありはしな…

【カクヨムコンへの参加短編です】 ファンタジーギャグ短編。幼なじみの勇者シュヤウが魔王城に来ることを知った魔王の娘マノメムは、裸が当たり前だと思っている家族をどうにかしなければと…

天使のカナユメはいつものように天国にいる人間が寝たらその人間の夢に侵入して夢の世界を奪う仕事をしていた。 その人間が最後にどうなるのか知っていながら。 だってそれが仕事だから……

明治中期。 いまだ幕末の昏さを残す、帝都郊外。 瑞香は町外れの、小さな貸本屋のひとり娘。 生まれつき身体が弱い彼女は、店番をしながら少しずつ物語を綴り続けてきた。 あるとき、憧…

『迷宮病』 自らの心に生まれた『迷宮』に吸い込まれ、この世界から消えてしまう病気。 田舎町『藍世町』で兄とともに穏やかながらも豊かな日々をすごす少女、『鏡峰マオカ』は親友が『迷宮…

（追記） 　英文での題名に挑戦してみました。宜しくお願いします。 （相藤の夢の中での心情※） 　ねぇ、僕のこと好き？ 　私だって、あなたたちみたいに純粋でいたかった。純粋に人を…

――私の街は巨大な鯨の上にある。 何言ってんだと思われるかもしれないが事実だからしょうがない。 鯨の上にできた街に住む少女が、鯨が死ぬことで街が滅びることを知る。 その事実を知…

海洋保全センターで働く鳥野真は、幼馴染でもある翼に恋をしている。 ✰　ウミガメのことを少しでも知ってもらいたいです。

「武芸者とは不自由で不便な生業だ。道を知っているはずなのに、いつのまにか見失う。その地にたどり着いたものがどれだけあるのか、たどり着けたのかは誰も知らない」こんな風に誰かが語った…

　王立防衛大学校特任教授のジョン＝ホワイトは思い悩んでいた。幹部候補生の教育が今のままでよいのか、と。 　彼は、若き日、嵐の魔女と呼ばれたロズリーヌ＝フランクールに師事し、孫子兵…

話題の資産運用に関して、もっと早く知っておきたかったという、そんなお話。 頑張って調べてはいますが、間違っている可能性があります。そのときはどうかご容赦ください。 あと、投資は自…

三十五歳。 四捨五入してアラフォーと言うには早すぎる気がする。 まだアラサーと言ってもいいのか。誰に遠慮をしているのか。 小さいころの夢を「お嫁さん」と言う子の気持ちが分からな…

とあるインディーズバンドの少女、小林麻耶は、都会生活と私生活にそこそこ満足していた。 だが、バンドの未来と自分の将来に少しずつ悩みを抱き始める。 そんなある日、Youtubeで…

時は明治時代　 陸軍中尉 　　　　二階堂　正臣 　　　　　　　（にかいどう　まさおみ） 　　　　　　　　　　　　　　　　28歳 文武両道を自で行く男。 軍人として上司にも部下…

門田零（れい）は、気が付くと荒れ地の真ん中にいた。急に飛べるようになったり、辺りの様子を覗っていると、お祖父さんと孫らしき人物が魔物に、襲われようとしていた。零は、見て見ぬふりも…

あなたは、「起立性調節障害」という病を知っていますか？ 「自律神経失調症」としても知られるこの病は、主に思春期前後の小児に見られ、朝起きることができない、食欲が出ない、全身の倦…

大学進学を機に田舎から都会に上京した伊勢山莉亜は、都会に馴染めず、居場所のなさを感じていた。 とある夕方、花見で立ち寄った公園で人のいない場所を探していると、キジ白の猫である神使…