好きな人がアイドルオタクなので、アイドルになりました

作家目指すもの

第1話

俺はよくイケメンと言われるんだが、残念イケメンといわれて、モテたことがない普通の高校生義弘だ。そんな俺にも好きな人がいる。高嶺の花と呼ばれるが実はアイドルオタクな美少女日和だ。アイドルオタクなのを知っているのは俺だけだ。たまたま妹の付き合いでジニーズショップにいった時に目を輝かせてる日和に会ったのだ。それからアイドルオタクなんだと気づき話しかけようとしたが、すか生のが目の前にあるのに興味のない人に話しかけられるのはあまりいい気分じゃないだろうと思いその場では話しかけなかった。だがどのグループが好きなのかはチェックした。美しい少年達というグループが好きらしい。グッツはそのメンバーの色んな人のを買っていたから箱推しだろう。


長々脳内で説明をしたが、それは今日和が告白をされてるのを見てるからだ。まぁ振るんだろうけどな。アイドル以外興味ないし。


「ごめんなさい好きな人がいるの」


十中八九美しい少年達だろう。あんなに美少女ならイケメンなんて選び放題だと思うが、あのスマイル特有の輝きにやられたんだろう。スマイルはキラキラしてるからな。


「元々ダメもとだし仕方ないかぁー。それにしてもそんなに思ってくれる相手が羨ましいよ」


相手はアイドルだから想っている人は多いがな。日和でさえ一ファンとしか見られてないだろう。名前と顔は美少女だから覚えられてるだろうが。俺もねるに覚えられてるし。ねるというのは俺の推しのアイドルだ。目がとらんとしていて声がアニメ声でめちゃくちゃ癒されるのだ。


「私の好きな人はモテるよ。だからなんとしても気に入られようと必死なんだー」


「くっイケメンか。てことはケンティーか。あいつなら仕方がない」


そう言って悲愁感を漂わせながら男は去っていた。ちなみにケンティーというのはうちの学校にいるセクシーブームというグループに所属しているアイドルだ。その人気は美少年を越えるともいわれている。まぁ美しい少年達はまだデビューはしてないんだが。Jr.ってやつだ。それを好きな日和は筋金入りのジニーズ好きだ。


「ふぅー告白されても美しい少年達以外興味ないんだけどなぁー。あ、美しい少年達のライブがあるじゃん申し込んでおこっと❤️」


それから体育館裏からスキップをしてでていった。俺は草影からでた。どうやったら日和に振り向いてもらえるだろう。普通にアピールしてたら振られるのは目に見えている。

  

「趣味悪いねー。草影から告白を覗くなんてねー」


そう言って一人の少女が気から降りてきた。なんで木に上ってるんだよ。スカートからパンツ見えるぞ。


「その様子を覗き見る花梨に言われたかねーよ」


「だって義弘がどう動くか興味あるんだもん。あの難攻不落の日和を落とせるのかー。そうだダメもとで美しい少年達のオーディションを受けてみたらどうー?今募集してるらしいよー。もし受かったら少しは興味持たれるかもよー」


あの美少年がメンバーを募集してるだと、これに受かれば花梨に推してもらえる。そしてスマイルのキラキラ感を出せるようになるだろう。そうすればいつか推しメンになれるかもしれない。



「残念イケメンさをだすのもありかもねー。オタクなアイドルって珍しいしー」


そしてサイトが送られてきた。差別化するためにオタクさを全開でいくか。ここで加入できれば日和も見てくれるはずだ。どんなことをしても受かってやる。


「そうだな。趣味全開でいくか。そのサイトをLINEで送ってくれ。履歴書を送る」


「ちなみにそう言うと思ってもう履歴書送っておいたよー」


いや断っていたらどうするつもりだったんだよ。まぁ付き合いは長いし受けることは分かっていたんだろうが。幼馴染みだからな。花梨はたいたいの俺のことは把握済みだろう。俺も花梨がどいう行動するのかは分かっている。まぁ好きな人は分からんが。


「花梨が送ったなら一次選考は突破してるだろうな」


俺が送ったら余計なことを書きそうだから正直助かったが。好きな人がいるからとか書きそうだからな。俺は余計なことを言ってバイトは何回か落ちたしな。アイドルになってもボロををださなきゃいいが。そこが唯一の心配である。まぁ日和に好かれるために全力でやるが。


「かなりイケメンな写真を送ったから大丈夫だと思うよー」


いつのまに撮ったんだよ。カラオケか?それと経歴に関しては進学校に在籍してるから受験企画とかやってくれるだろう。それで難関大学に受かれば一気に知名度か上がる。そうすればグループも有名になって、貢献を日和に認めてもらえるだろう。そうすれば日和に感謝されて推しに上がれるかもしれない。


「そうか、よしなにを聞かれるか想定しよう」


まず加入する理由だろう。それはスマイルのなかでも輝いていたから自分もこのグループで輝きたいと思ったからというか。それからいくつか質問を想定した。


「それじゃー今日は帰ろうー」


「そうするか、確か結果は一週間後だっけ?」


「そうだよー。デビューできるように頑張ってねー」


やっと日和に好かれる光明が見えてきたんだ。何がなんでも受かってやる。そう決意をして、花梨と一緒に帰った。一週間後の一次選考は突破していた。











  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る