第2話
そして今俺はジニーズ事務所に来ている。でかすぎだろ。さすが今をときめくスマイルのアイドルがたくさん在籍してるだけはある。プロデューサーはグループの分たくさんいるらしいが。互いに切磋琢磨して、事務所を大きくしたらしい。今じゃ男性アイドルもっともでかい事務所だからな。最近じゃ女性アイドルもデビューしてるらしい。
俺は名前を受付の人に言って、事務員の案内にしたがいながら、面接場所に着いた。ここまで来たんだ全力をだすだけだ。俺は案内してくれた人にお礼を言った。
「今のところ受かった人はいないので第一号になれるように頑張ってください」
募集は一人じゃないはずなんだが、まだ誰も受かってないのか。それだけ厳格に審査してるってことだろう。どれだけ真剣さを伝えられるかだな。
「はい頑張ります。スマイルよりもこのグループに入りたかったので」
「そうなんですね。それでは私はこれで」
そう言って事務員さんは受け付けに戻った。ふぅー落ち着けこれが日和に好かれる第一歩だ。ここで合格できなければ日和に好かれるチャンスはない。
俺はドアを叩いた。するとどうぞーという声が聞こえたので入った。
「失礼します」
「来たんだね。君が義弘くんだね。まぁ座って僕とゆっくり話そうじゃないか」
なんかもっとガチガチな面接をイメージしていたんだか、思ったのと違う。だがこっちの方が本音を引き出せるってことだろう。アットホームの方がポロっと本音がでるしな。
「早速なんだけど、なんで美しい少年達に応募したの?」
「誰よりも笑顔にできて美しくて、憧れを抱いたからです」
「嘘だね。君本当の理由を話してみて」
まるで嘘は許さないと射ぬ居ているような視線を俺に向けた。まさか一発でばれるとは、これでも演技には自信があったんだがな。さすが芸能界を知っているだけあるな。
「好きな人がこのグループを好きなんです。だから大きくすれば自分も好かれると思ったよこしまかな気持ちで応募しました」
こんなんじゃ落ちるよな。だが嘘を重ねても、マイナスにしかならないから真実を話した。するとこの人はにっこりと笑顔になる。
「皆嘘がばれてもまた嘘をつくのに君はつかないんだね。それに大きくしたいか、美しい少年達は恋愛は自由だよ。でも人気が落ちても事務所は庇わないけれど。まぁ自己責任さ、だからばれないようにね」
これは受かる流れか?だとしたらいいな。恋愛が成就してもばれないようにするつもりだ。俺もねるが恋愛したら悲しいしな。だが恋愛をするなとは言わない。歌に心がこもるし、だから別にいいと思う。だがファンにはばれないでくれと思っている。
「それじゃ今のところ推しはいないのかい?」
「浮所くんのファンです。あの元気でザアイドルって感じがケンティーとはまた違ったアイドル像がありました」
「そう言えば君はケンティーと同じ学校だったね。ケンティーも好きな人がいるっぽいからそこは気になっていたんだけど、どんな人が好きか分かるかい?」
「いや始めてそんなこと聞きました。ケンティーの好きな人ですか、さぞかし美少女なんでしょうね」
あの王子に好かれるとは相当だよな。ファンに恨まれなければいいが。結構熱狂的なファンも多いからな。それこそワンちゃん狙っている女子も多い。
「たぶん見た目ではあの子は気にはならないよ。芸能界にいくらでも美少女はいるからね」
それもそうか、芸能人でしかもケンティーほどイケメンならいくらでも選び放題。なのにその話を噂で聞いたことない。つまり見た目ではなく性格で好きな人ができているのか。
「そうですね。ケンティーなら人を見た目で選ばないで相性のいい人を選びそうです」
ケンティーが告白すれば十中八九成功するだろう。それだけケンティーは魅力的なのだ。イケメンで運動もできて、勉強もできる。嫉妬しちゃうが追い付けないなというレベルだ。
「それじゃ面接はこれで終わりにするよ」
「ありがとうございました」
俺は一礼をして、部屋をでた。たぶん今の感じだと受かっただろう。俺も日和の好きな美しい少年達に入れるのか。まだJr.だからデビューはしてないが、すぐに有名にしてやる。そのために大学も東大を受ける。今の学力なら努力すれば受かるからな。受かれば話題になるだろう。
帰ってる途中俺はスマイルのグッツショップによることにした。事務所のすぐ近くなのであっという間についた。男が珍しいのか、女子高生からの視線を感じる。まぁきにしても仕方ないから俺は整理券をもらい並ぶ。浮所くんのグッツを買うつもりだ。まぁこれから同じグループに入るからいつまでもファンでいられないが。
やがて中に入ると、嵐山だったりセクシーブームが入ってすぐの場所に置いてある。めちゃくちゃ有名だからな。だが美しい少年達のグッツは探してもなかなか見つからなかったが、置くの方に浮所の顔が見えたのでそこに行くと、グッツかあった。
キーホルダーとアクアエリルスタンドとファイルがあった。まだJr.だしこんなもんか。デビューすればもっと大々的にアピールするだろう。俺が有名にして大ブームを起こしてやる。
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