第3話

「すごい熱意だね。まるで自分がこのグループをでかくするみたいな」


俺は声のした方を向くと、変装をしているが、明らかに他の女子と一線を越えた美少女かいた。なんか見たことあるような気がする。櫻坂て見たことあるような。間違いないあの雰囲気顔の造形ふゆっかだ。本名齋藤冬優花だ。まさかスマイルのファンだったとは。


「どうしたの?まるでここにいるなんて驚きっていう顔をしてるけど」


「いやだって芸能人がここにいたら驚くだろ。ていうかばれたら不味くないか?女性アイドルが男のアイドルのファンなのは」


イケメン好きなのがばれたら炎上案件だぞ。大体のアイドルファンはイケメンじゃないし、イケメンに大して嫉妬してるからな。そもそもイケメンでアイドルを好きなる人方が少ないし。



「え?私の正体ばれてるの?」


「そりゃそんなに溢れんばかりの美少女オーラをだしてればな。一回見たことあれば分かるだろ」


「そんな美少女なんて久しぶり言われた。しかも溢れんばかりオーラってえへへ」


え?今までこんなに分かりやすいのにばれてなかったの?まぁ確かにふゆっぺは人気はないと思うし、櫻坂の中では上位じゃないか、一般人からしたら充分美少女だと思うし。


「アイドルなんだから当たり前だろ。周りが美少女が多いせいでファンの見る目が高くなっているんだよ」


「そうだといいけどねぇー」 


「あ、ふーちゃんどうしたの?」


「やっと追い付いたふーちゃん」


その声をした方を見ると、こんどはゆっかーとねるかよ。まさか俺の推しが来てくれるとは。感動しすぎて涙がでそう。今日は幸運な日だ。推しに会えるなんて最高だ。サイン書いてもらおうかな。ちょうど色紙も持っているし。事務所に行ったら浮所くんに合えるかもしれないと思ったから。


「あれ?あのうち震えている人は誰?知り合いなの?イケメンだけど」


「いや違う。美しい少年達を好きなファンだよ。なんか自分がここに入るみたいなこと言っていたから気になって話しかけた感じ」


「ねるサイン書いてください」


そう言って俺は色紙をねるに渡した。ねるは正体がばれたことに驚いている。その声とその美少女オーラならすぐに分かるわ。むしろ気づかない方がおかしい。まぁここはスマイルショップだからねる達を知っている人が少ないからばれないんだろうが。


「いいよー。はい書いたよ」


おー本物のウサギにローマ字のねる最高だ。これは家宝にしなきゃな。感動にうち震えていると、そんなに嬉しいのかな?とねるは言っていた。そりゃ推しのサインなんだから嬉しくないはずないだろ。俺は色紙を鞄にしまった。そして改めてふゆっぺの方をみる。


「そういえば答えてなかったな。俺は美しい少年達に入るんだ」


「ええ!あのスマイルのグループに入るの!確かにイケメンだけども」


「あそこって小学生ぐらいからじゃないとはいれないんじゃなかったじゃないの?」


「今回一人抜けたからその穴埋めとして募集かけていたんだよ。幼馴染みがそれを教えてくれたんだよ」


マジであのときはやる気になったな。これでやっと日和に振り向いてもらえるチャンスができたと。そして受かりいよいよチャンスができた。このチャンスは逃さない。美しい少年達を有名にして日和の推しになるんだ。


「へぇーそうなんだ。それじゃいつか音楽番組で一緒になるかもね」


「櫻坂と一緒の番組にでることは俺の夢の一つだから叶えてみせるぞ」


櫻坂の冠番組にでたい。俺はアイドルオタクでもあるからな。まぁねるのファンって時点で知ってはいただろうが。まぁそこで仲良くやると、炎上するからやらないが。


「そうだ連絡先交換しようよ」


ねると連絡先交換だと!それはファンが聞いたら発狂するレベルだよな。ばれなきゃ大丈夫か。他のファンだって同じ状況になった交換するはずだし。


「いいぞ、これな」 


ラインのQRコードをだした。それをねるは読み取りふゆっぺと菅井様も読み込んだ。そしてラインが届く。俺は適当に返信をした。ヤバにやけちゃいそう。現役アイドルと連絡先交換できるとはここに来てよかったわ。そのあと四人でスマイルのことを話して解散になった。


話して分かったことがあるんだが、共演したスマイルのメンバーにお勧めされて来ただけで、特別ファンではないということだ。そこは安心した。ファンだと思われると炎上するからな。

教えたのはケンティーらしい。思いっきり俺の同級生やん。まぁでもナンパはしなかったらしいから別にいいんだが。むしろしてきたやつから守ったらしいし。評価は高い。


それにしても美しい少年達のグッツを買ったが、どうするかね。飾るか?それとも使うか?そうすれば日和が興味を持ってくれるかもしれない。明日から使うか。


「それにしてもまさか受かるとはなぁー」


そう独り言をいう。イケメンだとは思っていたが、スマイルレベルではないと思っていたからな。まぁたぶん高校の偏差値も関係しているんだろう。頭がよければその分活躍の場が広がるからな。ケンティーがそんな感じだ。まぁケンティーは頭いいよりも王子系で売れてるんだが。


一週間後美しい少年達と対面するらしいから少し楽しみだ。ダンスも頑張って覚えないとな。その辺の覚え方についてはねる達に聞くか。ねる達もダンスで魅せるグループだし。そんなことを思っていると駅に着いたので、スイカでタッチして電車に乗った。



















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