「純文学より。 掌編」を含む小説

自分がなにをした訳でもないのに、何から何までツイていない日。そんな日でも結局、あなただけが私の心を踊らせるんだ。

痴情のもつれ、冷評と嘲笑、父の葬儀と義兄との確執、決して届かない美の極致――或る一人の作家は、小説を書くために、退廃的な日々に身を投じている。

イベントが終わり、下宿へと帰る途中、友人の西沢から連絡があったことに気付く。彼と話しているうちに、それとも、彼に後押しされたのか、わたしは胸に抱いている「二つ目の夢」を諦める条件…

少しだけ色褪せた淡い初恋は、ここまでの僕の人生を支えてくれた。

掌篇小説です。大正時代のお話です。もしかしたら「写生」という言葉の方が適切なのかもしれません。

どこまでも自分に自信のない「ヨウちゃん」。 そのその自己肯定感の低さは一人暮らしを始めても、恋人ができても変わらなくて……。 第2回川端康成青春文学賞落選作

祖父にもらった大切な定規をめぐって子供の成長を描いたショートショートです

自己中で、邪魔するやつはゆるさないという精神性を隠しながら生きている私 ある日、私のことを、なにも演技してないとおもっている人と話をしてた 刃物をつきつけるような気持ちを抱えつつ…

私はこの春大学生になり、彼も来週大阪へ越す。これがホントに最後のチャンス。私は、私は、私は、お前が――

開けると世界が滅びる小箱。死の間際になったら開けてやろうと計画していた男の前に、予期せぬ出来事が巻き起こる……

「雨ニモマケズ」を下地とした、とある友人に関する詩。

エッセイ風掌編小説。ある日、僕は乱丁本を買う。

新歓の花見の場所取りをした。私はさくらの花が嫌いだった。あっという間に散っていくから。せめて、私は……