「ただぼんやりと」を含む小説

　誰かが部屋の明かりを消し、蝋燭がわりなのかは分からないが、テーブルの真ん中にライトが置かれ、その光がぼんやりと五つの顔を浮かび上がらせる。 　体格の大きい、おそらく最年長の男…

高校3年生の夏。 最後の大会や青春のため時間を切り詰めてまで予定を立てる高校生も少なくはないだろう。 でも具体的な進路がない上に帰宅部の俺は今日もいつもと同じように親友の水谷 海…

ぼんやりとした気持ち、薄暗い気持ちになったとき、なにか書こうかな。 そんなゆるいエッセイです。 気まぐれ更新、気まぐれ文量、気まぐれ内容となっております。

天使を見たことがあるだろうか。 そんな問いは、それどころか天使という単語さえ日常のなかで頭によぎることのなかった遠藤惟親（えんどうこれちか）は、ある日突然その存在を叩き込まれるこ…

トラックに轢かれ、女神に出会い、異世界に転生することとなった。 女神は来世のチート能力を約束し、ボクの夢であったTS美少女に転生させることをも約束した。その瞬間、ぼんやりとしてい…

　あらすじ。 　母がシナリオを担当する乙女ゲームの悪役令嬢になってしまった主人公の物語。 　悪役令嬢が悪役をやらなかったら運命が変わってしまうじゃないかと悪役をやりきり自由になっ…

　あたしの名前は神々地遥果。大層な苗字に比べて、てんで普通の女子高生。少しばかりの？　ドジっ子さを笑われたりな、成績普通、運動神経並、取り立ててまだ何の才能も見つかっていない、た…

桜の木の下で、私はぼんやりと空を眺める。 春の風は、あたたかな何かを運んできてくれるのだ。 こちらの作品は、フィンディル様の自主企画に参加させていただいています。

バレンタインの放課後、南野 春は教室に残ってぼんやり外を眺めていた。一緒にいるのは幼なじみの宮田 修司……ではなく、彼に渡しそびれたプレゼントだけ。 すれ違いそうですれ違わない…

うちの学校には幽霊がでる。なぜか夜じゃなくて朝に出る。 そいつは他校の制服を着ている。 そいつは外と一階部分にしかあらわれない。 そいつはいつもうらやましそうな顔で生徒たちを見て…

ヴィクター・フランケンシュタイン博士によって誕生させられた『怪物』。 彼はぼんやりした意識の中で、継ぎ接ぎされた身体の部位たちの悲鳴を聞いた。 自分の意思では思うように動かなく…

KAC4回目「深夜の散歩で起きた出来事」参加作品

クラス対抗演劇大会も目前、今日も鬼演出家が口うるさい。その様子を後ろからぼんやり眺めながら、この時間を趣味に費やせたらと考えずにはいられなかった。 ──当日、あんな危機が起こる…

ぼんやり、ふわふわ、あてもなく。 意味もなく。 史上最強のぬいぐるみについて考える。 777字。 /////////////////////////////////////…

夫婦生活が始まり主婦となった私。 生活の安定と情緒の不安定さが私をぼんやりとさせる。

ああいう静かな場所でウロウロしながらぼんやりするのが好きです。服屋だとすぐ疲れるのに本屋は平気なのは何故なんでしょうね。

本屋でぼんやりしていた男の子のお話。 KAC参加作品です。 お題：『本屋』

　ぬるい風が墓場の方から吹いてきたように、足元をするすると通り抜けていった。どこまでも続く長い道は、眩い光を浴びて、幻のようにぼんやりと白く光って見えた。どこへ行くとも当てがある…

方倉綾人少年は、入学した高校のクラスに馴染めず、学校の裏庭の蓮池のほとりでぼんやりしていた。 鳴り始めた耳鳴りを掻き消すように歌い出す綾人。 想像の中では自由に演奏出来る。指先は…

ある冬の日。ドルチェネ伯爵家の令嬢サフィアは、七年の付き合いになる婚約者に婚約解消を告げられた。 相手方の有責で婚約は破棄になったといえ、婚約者を愛していたサフィアは泣き暮れて、…