「一度」を含む小説

父が亡くなって10年、母の年金で生活してきた俺。その母の８８才の誕生日、俺は米寿の祝い金を、母の換わりに役所に貰いに行く予定だった。だが、出かける直前、10年間一度も母を見に来な…

人口増加・資源の枯渇etc・・なんやかんやでやばいことになった未来の地球で生きる、２人の少女の一日一度の食事が始まる―

【KAC2022参加作品】 これは「私」の母の遠縁で起きた出来事。旧家である「久米家」は、祀ることで八十八歳まで健康に生きられるという、家の守り神がいた。寿命も延びた近年ではそれ…

　親父が死んだ日、彼女は俺の前に現れた。呪いは俺に引き継がれたのだという。降りかかる女難は十一度。俺が達せられなければ次世代にまた引き継がれるのだそうだ。

高校二年生になった俺、八神幸太郎は今までと変わらず平穏な日々を過ごす予定だった。 けれど、その日うちのクラスに転校生がやってきて、しかもその転校生が昔結婚の約束をした幼馴染、…

1000年に一度の確率で生まれるとされる『光の巫女』であるアイシャと、努力で駆け上がった秀才のグレイは、ある日決別した。 そして二人は、英雄と咎人として再会した。 (ハッピーエン…

毎週一度行われる部内のクイズ大会。 いよいよ、今回の勝者が決まる……。

皆が楽しむ、楽しい楽しい、「大統領アワー」の時間が、やってくるんだよぉー

だいたい七十五年に一度地球に近付く「ハレー彗星」。前回地球に近付いたのは一九八五年から一九八六年にかけて。その頃、私は小学六年生でした。 ハレー彗星に興味を持った私は、星が好きな…

　中学３年の冬、受験前で誰もが受験勉強に明け暮れるとき僕、酒井祐希はずっと好きだった女の子に罰ゲームで告白された。 　その女の子の名前は、宮崎葵。 　宮崎は学校内でカースト上位…

東北の田舎に住んでいる遠藤井尾は、事故によって気が付けばどこまでも広がる空間の中にいた。 そこには巨大な水晶があり、その水晶に触れると井尾の持つ流星魔法の才能が目覚めることになる…

自堕落な日々を過ごしていた20年まえ、中途半端に終わってしまった恋。じぶんを大切にし甘やかし、時間をかけた愛撫でカラダを蕩かせてくれる愛人を袖にしてまで、なぜ、稚拙なセックスで掻…

旦那の家に嫁いだ私の家に時折やって来る彼の母。言わゆる、私の姑。 姑は一ヶ月に一度、旦那が仕事で帰って来ない日にやって来るのだが……。

隣の家の深波は一日に一度、願い事をするとそれが叶う。でも大きな願い事は範囲外だし、神様にもわりとアバウトなところがあるらしい。

　普通の女子中学生の水穂は、突然現れたぬいぐるみのような丸っこい謎の生き物のトリと出会う。その出会いによって、彼女はトリと一緒に宝探しの冒険をする日々を送る事になってしまったのだ…

ーそれは、闇の中を歩いているようだったー 絶望の中を生きる少年、瑞樹。 その礎になったのは、父と交わした約束だった。 そして葛藤の先には想像を絶するような出来事が、待ち受けて…

　端正な顔立ちの彼が楽しそうに話す姿を見ながら、このひとの楽しげな言葉に、彼女が笑っている顔を想像して、胸が、ちくり、と痛み、無性に悔しくなった。その痛みや悔しさの理由を、あの頃…

笑いと聞いて飛び出て来ました。 やはりお笑い好きで、人を笑わせる側となれば、誰もが一度は「プロの漫才師」に憧れたことがあるのではないでしょうか。 私もそんなうちの一人でした。 …

人間誰しもが大なり小なりのコンプレックスを持っている。 そんなコンプレックスを寿命と引き換えに他人と交換できるフリマが存在する。 ２０３０年代、世の中に突如発生したアプリ「コンプ…

退屈な学校生活の中で妄想したアレやコレ。折角妄想したなら実現させようぜ！ それが我圓高校「妄想実現部」。 これは青春を妄想と遊びに捧げた部員達の熱き（少し手抜きの）記録である。