「文学？ 短編」を含む小説

大学生のバンドマン・トウヤと、トウヤにしか見えない『久我山さん』。

正月に箱根に行ったので、半分日記です。

ある短編文学賞に応募した作品です。個人的には気に入っています！女の子同士の恋のお話です。

幼馴染の蓮は良くも悪くも人目につく存在だった。平凡な青年圭介はそんな彼とつかず離れずの関係を保っていたが、蓮が起こした事件を皮切りに、圭介は彼の暴動へと巻き込まれていく。

無限に広がるオフィスのなかで、誰かのためにゲームをやりつづけることが仕事の男の話

だからさ、私、頭の中で部長の顔にモザイクをかけるようにしたの。

詩人の旦那が好きだったわけではない。好きだった旦那が詩人だっただけである。——小説より抜粋

富田紗枝は海沿いの街で、保育士をしている。 人一倍仕事に誇りと情熱を持ち、仕事では優秀な結果を収めていた。 そんな時にかつて富田と親しかった男、大志が地元へと帰省し、たまたま顔を…

その町の一角、大通りから隠れるように建てられた酒屋は、物静かなバーテンダーが経営している。 気の利いた男で、朗らかな印象を持たせるその男である。 そこにはよく、重たそうな鞄を持っ…

Senseless……「意味のない」「非常識な」「馬鹿げた」「無分別な」「良識のない」

第一次世界大戦に、兵士としてその身を投じた青年。 その戦争は、クリスマスまでには終わるだろうと言われていた。 しかし戦争は長引き、どんどんと自軍は疲弊していく。 そんな中、彼が…

かわせみは、大切なめじろの命のために、延命の花を採りに行く。その道中でさまざまな動物たちと出会い、命のあり方について考える。最終的にかわせみが辿り着いた結論は。宮沢賢治『よだかの…

私の鬱憤から挽ひかれたため息は、海岸の砂などでは濾過ろかされないだろう。きっと地球の内核まで届くのだ。そんな妄想に浸っている途中、不意に声をかけられ私の意識は現実に戻された。——…

八年前夫に先立たれ、卒寿を間近にした私は、古びた家で、つましく、ひっそりと生きている。 田舎町で暮らす老女の、いつもと変わらぬ一日のこと。 ■NOVEL DAYSにも掲載していま…

都合のいい女ーーその言葉が彼女の喉を引っ掻く。｢ワインを嗜みませんか？｣と誘われた彼女は、言われるまま彼の虜になってーー。

〝プロにはなることはできたが、その環境で生き抜く精神力を養いきれていなかった〟だから私は、プロの解説者になったのだ。——小説より抜粋

旦那が好きという気持ちだけで、毎日を過ごせるわけではない。——小説より抜粋

絵描きが、海辺で、海の絵を描いている。 或る時、絵描きの元を、訪ねる者が現れた。 「どうして、絵の中に、誰も人を描かないの？」 絵描きは、真っ青な海を、今日も、描き続ける―…

ひとつの手紙を頼りに、人の気配のない海沿いの街に来た。