「指」を含む小説

僕、こと須田直宏が登校するとクラスメイトが深刻な面持ちでこちらを気遣わし気に見ている。そんな中、親友のトモは僕の机の上にあるルーズリーフへ指を指す。 「殺害予告状、っていうんだよ…

領主館の夜の厨房。 今日の調理を終えた料理人達は、和気あいあいと片付け中。 ふと、ハイスは最近気になっていることを先輩料理人に質問するのだが…。 領主館に住むのは八人の家族と、…

伯爵令嬢のジャンヌは、４年もの間ずっと婚約者で侯爵令息のシャーロンに冷遇されてきた。 オレンジ色の髪に吊り上がった真っ赤な瞳のせいで、一見怖そうに見えるジャンヌに対し、この国で…

「狭山じしんも被害者だと思っているのかもしれません」 「被害者？まさか狭山が・・・」 「父親が不始末を起して自殺した。じぶんの才能を伸ばして豊かな人生が待っていると思っていたのが…

　二十代半ばの青年三千岩海地（カーイ君）は、初恋相手のデザイナーでロリ巨乳ボクっ娘な甘西茶美（チャーちゃん）と同棲中。 　茶美が独自のハチミツの歌を披露すると絶賛します。茶美の指…

これは15人が集められた、謎のゲーム。 ルールは、6個の部屋に行って、幽霊がいる方向に幽霊がいるだけの数を手で指す。 ただし、3回間違えると───． ●されてしまうの。 謎の…

　わたしには三分以内にやらなければならないことがあった。ルームシェアのために仮押さえしている住宅の内見に行った彼女が、その部屋を勝手にキャンセルしてしまったというのだ。その真意を…

コロナ禍の小学校に座敷童子が出現します。姿を現す前に手指消毒を済ませています。

【この世界の何もかもが嫌になったなら、ガソリンでも被って、私は自らに火を点けることができる。私は私の魔法で、私を殺してあげることができる。】 小指を立てるとほんのわずかな時間だけ…

なんか多分、「王道」って感じになりました・・・・・・

※災害を想起する描写があります。ご注意下さい。 家の倒壊に巻き込まれて目を覚ました私。眼鏡を紛失し混乱していた私の元に現れた男の子は、自分の眼鏡を貸してくれる。彼が指を突きつけ…

呪術に「狐の窓」というものがある。 手を手順通りに組み合わせ、呪文を唱えると、その指の隙間から化け物を見ることができる。 そういう呪術。 その呪術の複雑な手順を全て省略して、その…

ファンタジア文庫より 「血眼回収紀行（チマナコリコールトラベログ）」好評発売中！ ～～～ 稀代の義眼職人であった先代《イルミナ》が遺した、究極の魔法義眼。 しかしそれは、強力な…

私は死にます。 同級生の過酷ないじめにあい、生きる希望がなくなりました。 でも、でも、でも、 いじめられた側は結局、泣き寝入り、死に損なんです。 どんなに遺書を書こうと、あいつら…

本格小説推理の傑作：9本館シリーズ、『無人生還』、『占星術殺人魔法』など。 社会派推理代表作：『白夜行』、証明三部作、『点と線』など。 冷酷派代表作：『マルタの鷹』、イヴァン・タ…

この世で俺ほど不幸な人間がいたとしたら是非お友達になりたいわ。 俺はごくごく普通の会社員、と言いたいところだが、いまだに厨二病を患っている変な会社員だ、自分でも自覚してるぜ？ …

傍若無人な孫悟空 世界の果てまで行ってきて 落書きしたけど それは指

KAC2024第５回お題「はなさないで」 ♢si me amas no me dejes ir ♢ それを解読できなかったために、ぼくはあのコを離してしまった。 「誰にも話さない…

指のささくれ

　時は21世紀末。 　世界から表向き戦争が消えた時代。 　銃が人殺しの道具ではなくなった時代。 　全世界79億人の内、3億人が競技銃による射撃を経験し、 　人々が政治や宗教でなく…