「カニバリズム」を含む小説

少し未来の話。また昔の話。それは殺人が蔓延っていた。痴情のもつれでも単なる興味でも、それが強い憎しみでも人殺しはそのもの。命が尽きる。それを積み重ねる。

『パピーウォーカー』と同一世界。『従僕の恋』の後にあった混血上級貴族の話。 黒髪黒眼の混血の上級貴族は、長女が第一王子の目に留まった時から、国王陛下の友人となり、それまで自分を馬…

前作『パピーウォーカー』と同一世界の従僕の話。 上級貴族の恋人のメイドと一度の過ちを犯した従僕は。 『KAC2021』四回目『ホラー』or『ミステリー』参加作品。 この国家が全…

宇宙人と戦争中の地球で、戦争のためだけに作られたロボット少女が、浮浪児の少女と出会ってしまったことで、価値観が変わってしまう。これは愛か、バグか。 この短編小説は、僕が書いてい…

真道の二人の少女が人身売買を生業とする大狼連合に捕まり、開発局『無心派』の一派に売られた。 そこでは、人間を超越した存在を創造するという名目で、悪夢の様な人体実験が行われていた。…

そろそろあなたが帰ってくるから、お夕飯をつくりましょう。

　『アタシは彼女の指をひとくちでいいから食べてみたいと、そう思うのでした』 　珠稀と百合子は美しい桜の木の下で出会った。出逢ったときから運命を感じてしまうほどに似た者同士でいつ…

アパートの大家さんから電話があった。 お兄ちゃん、家賃滞納してるんだって。 仕事で忙しいお母さんの代わりに、放課後お兄ちゃんのアパートに行った。 「今後、絶対に家賃滞納しません…

かつてその村では、死者が出ると村人達に役割が与えられ、村全体で葬儀を行うことになっていた。死者を駒鳥と呼び、童謡を奉唱して葬送する。そんなしきたりも年々廃れ、今や一人の村人だけが…

　とあるところの師弟の話です。異世界ファンタジーと銘打ってますが巷によくあるファンタジーではないのでご注意ください。 　展開はちょっと私もよく分からないんですが鬱展開になりそうな…

珍しい電車を見るためにひとりで祖父の住む限界集落に足を運んだ「僕」 そこで出会った撮り鉄のおじさんたちは撮影のために巨大な木の枝を切ろうとして村の老人と口論に。 やがて老人に聞…

炭焼きの若者が、人喰い鬼になってしまうおはなし。 第十一回本物川小説大賞　参加作品でした。

みんながわらってる

突然知らない街『クライム』に来てしまった、刹那。 そこは地図に載っていない犯罪の街だった。 倫理観などまるでない。 誰が信用できるのか。正しいとは。 生きていく為には適応せざる…

「書籍化の条件はただ三つ。全てクリアし、残った一人に賞を与え、有名にしてやる」 カクヨムの悪魔と名乗る奴はエレベーターの中でこう言った。 カズナリ、キラリ、女狐と俺、たった四…

Mahlzeit マールツァイト ドイツ語で｢食事｣や｢召し上がれ｣を意味する言葉 その名を冠した料金さえ払えばどんな料理でも食べさせてくれるレストラン そこを舞台にした5500…

過去一で暗いかもしれません。ご了承ください。 毒百合。 暴力っぽくない暴力なので外してありますが、まあ普通にかなり際どいです。　馬鹿馬鹿しいなあ。今読んだら。

人間に一目惚れされた人魚は愛を欲しがった。

そして少年は奔るを知り、遺すを知る――生贄になるために生きた少年と、生贄で作られた男の、ほんの少しの日常譚。その遺恨。 前作「捨てるに覚える子の慟哭を」→https://ka…

荒廃した都市。崩れ行くビル群。 その街はかつて世界の中枢とも言えるほど栄えていたけれど、とある出来事をきっかけに化物たちの巣食う檻へと様変わりした。 そこに棲む化物は人間を喰ら…