とにかく一気読みしてしまう良作品です。誰だって「書籍化」なんて餌を吊るされたら心が揺らぐモノです。そしてその為になら……短いお話にギュッと詰まったそのストーリーと主人公の人間性。読むほどにぞくぞく感が止まらない。あなたもそんな人間の内面を覗いてみませんか?
人は欲のためにどこまで、クズになれるのだろう。普段は表に現れることのない欲望も、それを目の前に出された途端、むき出しの欲望が鎌首をもたげる。この物語の世界だけでなくても、大なり小なり我々は少なからず業を重ねている。人の業とは何か。深く考えさせられる作品です。ぜひ、読んでいただきたい。
作家希望者4人に、悪魔が仕掛けるレース。1位の者の作品を書籍化するという。唾棄したいレベルの汚れたレースに臨む4人。その結果は——?物書きの方々が読めば、自らの書籍化への意欲がどれほどかが分かる……かもしれません。そして、彼ら4人が追い求め、勝者が手にしたものとは結局は何だったのか……何とも言い難い虚しさの残る読後感。独特の味わいを持つ、物書きにとっては殊更にヘヴィなホラーです。
他人の作品は然程読まないのに自分のは読んでほしい。そして一番面白いと思っているのが素人物書きの一つの特徴でもある。これは、とある有名作家の小説の中の一説だが、それを叶える為なら何でもする。ある意味、これは究極のストーリーで、そんな素人を嘲笑うような展開が面白い。悪魔に心を売る前に、悪魔の心を捕える文を描け。自分へのメッセージにも取れるだろうか。
かなりステロタイプな悪魔との取引の話です。皆さんが思ってる通りな感じの悪魔なので、近親感が湧くかもです。
人の本性が垣間見れる物語です。欲望に素直になるか、理性で道徳的に振舞うか。書く人なら他人事ではないような悪魔の誘惑。僕ならどっちかと考えさせられます。みなさんはどっちでしょうか。読んで確かめてください。
欲望のために己を売れるか。願いをふりきるほどに、価値のある己か。星都ハナスは、物語を進めるうちに読み手へ究極の二択を突き出してきます。どちらをとっても苦みのある酒。人間の欲望には、きりがありません。100パーセント満足できることなんて、どこにもない。何を選んでも、結局、別の後悔が残るでしょう。欲望と後悔のバランスをとるのは、自分の筋です。そこを通せるかどうかで、見える世界が変わってくる気がしますね。
人間は欲望を持っていて当然。無欲イコール神の領域ではないでしょうか。しかし、他者を蔑ろにして自分が優位に立とうとする欲望が漲り過ぎると、この物語のようなホラー現象に誘われてしまうのかもしれません。どんなホラー現象でしょうか。もしかしてカニバリズム!?気になる御方はページを開いてください。但し心臓の弱い御方はソーセージに御注意ください。
今、「書籍化」をかけた悪魔のゲームが始まる!!いつの間にか集められた、カクヨムユーザーたちの本性とは!?あなたはここまで、書籍化のために自分の中の悪を曝け出せますか…!?凄い話を読んでしまいました。体調の優れない方はどうかご注意を。それぐらい、心臓がバクバク言うような怖い作品なのです。心臓に自信のある方は、どうかご一読ください。
書籍化をかけて繰り広げられるデスマッチを勝ち残るのは誰か?物書きなら一度は夢見る「書籍化」のために魂を売ることができるのか?生まれてから何事もなく生きてきた人間なんていない。どんな人間にも大なり小なりの黒歴史がある。そんな人間の闇を大胆にえぐり出したような物語。最後に救いはあるのか?是非、あなたの目でご確認ください。