その誘惑は己を捨てて手に入れたいものか?…うん、おそらく、たぶんそう。

欲望のために己を売れるか。
願いをふりきるほどに、価値のある己か。
星都ハナスは、物語を進めるうちに読み手へ究極の二択を突き出してきます。
どちらをとっても苦みのある酒。

人間の欲望には、きりがありません。
100パーセント満足できることなんて、どこにもない。
何を選んでも、結局、別の後悔が残るでしょう。

欲望と後悔のバランスをとるのは、自分の筋です。
そこを通せるかどうかで、見える世界が変わってくる気がしますね。

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