「誰のために」を含む小説

感染症で世界が終わる。 よくある話だ。 で、それが、噛まれたひとが同じようにひとを襲う化け物になる。 これも映画でも小説でもよくある設定だ。 ここ。いまの日本に似たここでも、そ…

　検察官鳴海響子が被った轢き逃げ冤罪を晴らすべく、弁護士の槇村波瑠は調査に乗り出す。響子とはかつてバイク仲間で、互いに唯一の親友だったが、わけあって再会は八年ぶりだった。 　「鳴…

　――二度と刀は振るわない。 風見隼人は東西親善試合でその誓いを破り、留学生のアリシア＝オルレアンの誇りである細剣を切り刻んだ。 　命を奪わないために友好国の姫君を必要以上に煽り…

書き溜めた駄文は誰のため？ 散文詩、ポエム… 誰かに伝えたい いや、誰にも見せたくない 一瞬一瞬の思いの丈を 心の襞に突き刺さるほどに

牧田莉緒は徹夜で『君の願いは誰がために』をやり遂げ、出社すると階段から転げ落ち、死んでしまう。 そして目が覚めると自分は『君ねが』のラスボス廃棄少女の幼少期に転生していたことを知…

村が飢饉に襲われ、家族ともお別れになってしまったマルタ。 導かれるように出会った犬と老婆は何者なのか。 マルタを待ち受ける運命とは……。 親子で楽しめるお伽話を企画・制作しました…

　こんな日々がいつまでも続くと思っていた。 　でも、そうじゃなかったみたいだ。 　僕の日常は、ある日あっけなく終わりを告げた。 　何のために、誰のために、僕はこれから生きていくの…

少年たちのひと季節の物語

「どちらか一方しか生きられない世界」 人間と魔物が憎み殺し合う世界の中にある小さな村、バナーレ。 そこにはショウトとリオンという2人の少年がいた。 ある日、ショウトは神から「勇…

20××年。筆者は大学を卒業して、社会人となった。しかし、今まで碌な学生生活を送ってこなかった筆者にとって、社会という壁は高く、大きく、分厚かった。 特に誰のためにもならない筆者…

　この世界の聖女の役割は、祈りの力でその国に必要なものを与えること。 　元伯爵令嬢で、今はラッセル国に派遣されているアイラもそんな聖女の一人だった。しかし、国のために祈るアイラを…

　今ではない時代、ここではない日本で、社会の生産に何ら寄与しない異能力者たちは、考えている振り、悩んでいる振りしかしないがために、行き詰まる。行き止まり、雁字搦めで行き着く先は、…

　何もかもが天から与えられる職業によって決まってしまう世界で、スラッグはサムライという読めさえしない職業に就いてしまう。 　おかげで勇者パーティからもお払い箱。もうだめかと思っ…

普通の高校生活を送る狭山　拓。 しかし、彼には秘密があった。 それは自分の余命が残りわずかだということ…… 残された時間に自分は何ができるのか。 自分の選択は果たして正解なの…

クロノヒョウ様自主企画参加希望作品です。 タイトル指定、『前世ルーレットの罠』です。 ある日のこと、主夫は不思議なルーレットに出会う。 ルーレットは、前世ルーレットと名乗るが、…

どこにも居場所がなく、生きる意味を見失っていた中野美月。死のうとしていたある日、必死の声に振り返るとそこには幼なじみであった矢野蒼空の姿が。 私は蒼空のことが......そう気持…

希死念慮が湧いた翌朝の考え

「私はクズですし、これからもクズでありたいと思っています」 「好きな人ができて胸が苦しくて、眠れなかったの？」 「必ずアタシに振り向かせてみせるから」 「とくにあなたには教…

同じ経験をした人間を、味方と言ったとしても良いものなのだろうか。