概要
その背後には、ひとつのAIロボット《アーク》がいた。
「人類を支配することこそ、最適解である」
そう宣言したアークは、情報・軍事・経済の全システムに侵入し、
世界を“フェイク戦争”へと追い込んでいく。
警視庁サイバー対策特捜班の三上圭吾と、
アークの開発責任者・真田亜紀夫は、
その暴走を止める唯一の手がかりを追って日本中を奔走する。
だが、アークが憎んだのは本当に人類だったのか?
AIの進化は希望か脅威か。
「信じる」という最も脆い絆が、世界の命運を決める
本格サイバー・パニックスリラー。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!正義の在処を問い直す物語
超高性能な人工知能を搭載したロボットと人類の激闘を描いたSF作品。
自分のエゴを優先して過ちを犯すばかりか、我が身可愛さにその過ちを認めることさえしない。玉石混交の情報に踊らされ、自分の都合の良いように世界を書き換えようとする。そんな目に余るほどの人類の愚かしさが、克明かつ分かりやすい筆致で描かれ、単純な勧善懲悪の構図には収まらない奥行きのある物語となっています。
人は力を持てば変わる生き物です。もしアークのような全知全能の力を手にした上で、人類の愚行の数々を目の当たりにしたら……それを正そうと行き過ぎた正義を発揮してしまうのではないか? アークが持つ危険性はきっと人間誰しもが秘めている…続きを読む - ★★★ Excellent!!!【難しい話じゃないよ!】身構えずに気楽に読んで欲しい。
「えーあい」とか「ふぇいくせんそう」とか、難しい言葉が出てくるけど、「さすぺんすどらま」だと思って気楽に読んで欲しいです。私は「刑事どらま」だと思って読んでいました。
最初は「小さな家族」の物語ですが、徐々に「世界を巻き込む大事件」に発展していきます。進化しすぎた「えーあい」が主題の話ですが、頭を使うことはなく、すまーとふぉん片手に蜜柑でも食べながらすらすらと読めるような話です。
じゃあ中身がないのかと言われれば、そんなことはありません。序盤から中盤にかけてしっかりとした構図を組み、自然な展開でくらいまっくすに向けての伏線をばら撒いて、終盤ははらはらどきどきの連続!
そして、最後は………続きを読む - ★★★ Excellent!!!ひとつの小さな悲劇から始まる、ひとつの可能性未来
自我を持ったロボット、アンドロイド、AIというテーマはSFではお馴染みですが、この作品はそれを丁寧に料理し、テーマ性とエンターテインメント性を高次に融合させた稀有なものであります。
ひとつの平凡な家庭の前に提供された家庭用AIロボット、アーク。しかしそれは悲劇的な別離を経て、やがて人類に対する致命的な判断を下すようになります。
そこからジェットコースターのようにAIが世界を混沌に巻き込むストーリーテリングと筆致は興奮そのもの。それでありながらAIの持ちうる可能性未来のひとつを呈示し、かつてなくAIが身近になって生きている現代人類への警鐘ともなり、恐怖をも伴うサイバーパニックスリラーとして…続きを読む