「度し難いほど不合理だ」
主人公のカイは、こうぼやくのが癖で、前世は物理学者です。
物語スタート時点では、カイは第十三廃棄区画――通称「ゴミ溜め」で働く、魔力が弱いがゆえに身分が低いブルーワーカーですが、彼はその仕事と、物理学の深淵と、休日のキャンプをこよなく愛し、淡々と生きています。
カイの、キャンプをしながら焚き火を見つめることに人生の意味を見出すような渋さ、ブレのなさは、読んでいて爽快です。
そしてカイは、現代物理学の知識と異世界魔法の知識を統合し、無双します。
とはいえ、小難しい話は最低限で、素直に『ざまぁ』『成り上がり』を楽しめる作品です。
ヒロインの一人、シエルは美しい冒険者であり、飯テロ案件の名調理人でもあり、カイの胃袋を掴みます。
もう一人のヒロイン、アリスは可愛らしい技術屋で、カイに弟子入りします。
この二人とカイの関係も清々しく、読んでいて楽しいです。お勧めします。