深緋の恵投(ふかきあけのけいとう)

作者 銀鏡 怜尚

164

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★★★ Excellent!!!

再読です。

圧倒的な医療知識と豊富な語彙力によって描かれた本格学園医療ミステリー。これが処女作とはとても思えない高度な筆力に感服します。

一見、難解そうな文章でネット小説を読みなれた方は尻込みされるかもしれませんが、理路整然として尚且つ独特のリズム感を持っているので、慣れてくると心地よささえ感じます。前半はカラオケのシーンなど作者様の嗜好や人柄が感じられる爽やかな青春小説としても楽しめます。

もちろんミステリー・サスペンスとして秀逸。後半からクライマックスの展開は実にハードでスリリングでした。

深い○○○が胸を打つ真相編。からのエンディングは心地よい読後感をもたらせてくれます。登場人物らが幾多もの苦難や宿命を乗り越え築いたものは、まぎれもなく純愛・友情・そして○○の絆だと思います。

多くの方の目に触れて頂きたい力作であり秀作です。抜群の読み応えを保証します。

★★★ Excellent!!!

才色兼備の少女と解離性同一性障害の少年。
病院で起こった謎を追ううちに、少女が衝撃的な事件に巻き込まれ……。

リアルに描かれた情景描写も鬼気迫るほど凄まじいものがありますが、読み進めるうちに作者様の医学的な知識に圧倒されます。
散りばめられた伏線を、医学の専門用語を交え回収していく。
ミステリーを超えたヒューマンドラマ。




★★★ Excellent!!!

最初の1話目から、最後の話までどこを切り取ってもこの話は成り立たないストーリーの構成なのではないでしょうか。その中で、人々の想いが交錯しながらストーリーに絡み合っていく……
解離性同一性障害という難しい題材を扱う点においても、正解不正解は知識が乏しくわかりかねますが、違和感なく読むことが出来たと思います。

ネタバレ防止でうまくレビューできないのがもどかしい!
応援コメントこら処女作との事でしたが、相応の読書量が背景に読み取れる作品です。
是非、御一読ください。

★★ Very Good!!

ジャンル的にはミステリーですが、現代作家が好みだという作者様の傾向的に、現代ドラマとしての側面も強いように思います。

解離性人格障害を抱えるまでの壮絶な人生もあり、大人びていても高校生の男女が醸し出す淡く繊細な心情も描かれています。

確かな知性と細やかな下調べを欠かさなかったであろう詳細な医学知識も物語の醍醐味でしょう。

その身に流れる愛の系統を、ぜひとも感じてみてください。

その身を滾らせる熱き血潮が、果たしてどこからきたものか、改めて考えさせられます。

★★★ Excellent!!!

穏やかな日常、穏やかざる日常、それを巧みに組み込んだ物語だと思います。高校生たちのイマドキな恋愛なのかと思いきや、中盤から一気にその色を変えてミステリーがぐっと迫ってくる。ミステリーの部分が色濃くなるとあとは雪崩れ込むように読み込みました。丁寧な文章綴りは紙媒体の小説を読んでいるようでした。非常に優れた文章力と裏打ちされた医療知識によるミステリー展開は秀逸そのものです。
長い話はたちょっとなと躊躇されている方、少し背伸びして手に取ってみてください。すべてを読んだとき、その章タイトルにも唸るでしょう。あなたの脳内で静と動がきっと錯綜するーーこれはあなたを強く刺激する物語ときっとなることでしょう。

★★★ Excellent!!!

非常に面白いです。星を3つ超にしたい。今日時点で、既読者の3分の1強がレビューし、その殆どは星3つの評価という事実が、それを証明してします。
医療サスペンス活劇という言葉が有るかは知りませんが、そういう作品です。読んでも面白いですが、ドラマにすると面白いだろうなと思いました。
その点では、海堂尊先生の作品に通じるものが有ります。また、人間関係は東野圭吾先生の雰囲気。つまり、夷也荊さんの意見に賛成です。私は、登場人物紹介を読んで、”白い巨塔”路線かと想像したのですが、良い方向に予想は裏切られました。
作者は、書籍で読まれることを念頭に置いているなぁと私は感じるのですが、後半が盛り上がるように構成されています。四章からは一気読みです。長島スパーランドのジェットコースター並みに、活劇風の展開となります。三章までで7〜8万字あると思いますが、それを堪えて四章まで辿り着いてください。
また、各章の末節に別エピソードが編み込まれているのも、洒落ています。ちゃんと時間軸を合わせて本筋に収斂させるのは見事です。
最後に。色彩の言葉に対する作者の拘りを感じました。

★★★ Excellent!!!

まず、読みにくいところは飛ばしても話が分かるようになっている配慮が素晴らしい。
(当然全てつながっているのだが、軽く読み進めてもらって構わない)

そして、キャラクターが際立っている。今作をまだ読まれていない方はできれば「慧眼の少女」から読まれるとよりキャラクターの存在が引き立ち、さらに面白く感じると思う。

最後に、著者の近況ノートを拝見したが、次回作、期待しています!

★★★ Excellent!!!

 初めは文章が固く思えたのですが、途中から一気読みでした。文系の小生でも解説が分かりやすく、語彙も豊富で、とてもこれが処女作で、メモで出来上がった作品とは思えませんでした。
 理系的な理詰めは東野圭吾さんのようで、医療系とヒューマンドラマは海堂尊さんのようでした。しかも主人公は完璧な少女で、天才なのですが、「天才」を書くには作者も「天才」でなければ書けないと思いました。それだけ作者が「天才」か、もしくは非常に熱心に勉強してこれを書き上げた「秀才」であると思います。
 しかも、この分量です。ここまで書くには、とてつもない時間と体力と、知力を使われたことでしょう。作者が「努力の天才」であることは間違いないのではないでしょうか。

★★★ Excellent!!!

なぜ星は三つまでしか入れられないのでしょう?  この小説に、星三つだなんて考えられません。ではどうすれば良いのか。それは多くのかたにお読みいただいて、千でも二千でも、いえ、万単位の星で飾ることだと思います。

物語の詳細は概要をご覧ください。それよりも、このレビュー欄で書きたいことが一杯ありすぎて、混乱しております。一気に読了いたしました。拝読しながら、レビューにどんな魅力な点を書かせていただこうかと、途中までは冷静な自分がいました。ところが、読み進めていくうちに、他のかたへ何かをお伝えしたいと思いながら読んでいた自分が消えてしまい、どっぷりとこの物語の世界へつま先から頭まで沈み込んでおりました。こんな経験は滅多にありません。それほど感嘆すべき小説なんです。「面白い」「凄い」という言葉では表現できない。ああ、自分の語彙の無さが歯痒い。プロ作家の作品でも、これほど満足できる小説にはまず当たらない。それほどパーフェクトな小説です。

医療関係は確かに専門家並みの知識を駆使され、リアリティ溢れております。ミステリーとしてのエンターテイメント性も、既存の小説を遥かに超えています。でも、ここまで登場人物の一人ひとりに「血を通わせる」ことができる作家は、そうはいないと思われます。キャラクターに血を通わせるための構成力があってこそなのは、言うまでまでもありません。

混乱しながらも、これだけは言わせてください。今作を読まないのは絶対にもったいない!

★★ Very Good!!

深い医療への知識に根付いた上質なヒューマンドラマ。
圧倒的なリーダビリティで、長編ではありますが楽しんで読了できました。情熱と真摯さが筆致に表れており、とても好ましかったです。登場人物による説明・解説がやや多いきらいがありましたが、思ったよりもストレスを感じませんでした。物語に謎解きや専門知識を落とし込むのはその匙加減が難しいですね。

ちなみに某市は縁のある街で、大体の情景は浮かんできました。 金城ふ頭の工場群、倉庫群は良いですよね。創作意欲を駆り立てられます。
すでに次々作も書かれている模様。ぜひ拝読したいです。

★★★ Excellent!!!

すごい……。読み終わったときは、そんな感想しか出てきませんでした。

↑ここから↓の行まで進むのに五分ほど要しました(笑)
それほどに濃厚な作品です。

かなり長い作品ですが、飽きることなく読むことができました。

しっかりした構成と、深い専門知識、にもかかわらず、それらを全て過不足なく、かつ分かりやすく読者に伝達する文章。
この作者様、何者だろう!?と思いました。
作者様が東野圭吾さんの作品をよく読むとのことで、納得です。

前半は比較的青春小説よりの恋愛パート、後半は気を抜くことが許されないサスペンスドラマのようなミステリーパート。
どちらも楽しませていただきました。

そして、ラストの方で明かされる真実には強く胸を打たれます。
長時間を使ってでも、そのラストにたどり着く価値は十分にあります。
長いからといって、読まずにいるのはもったいない名作です!

★★★ Excellent!!!

圧倒的に素晴らしいミステリーです。
作品の中に不自然さや杜撰さが一切なく、有無を言わせず読む者を引き込んでいきます。
また、登場人物それぞれのキャラクターも非常に魅力的です。ドラマティックなストーリー展開に飲み込まれずに、彼らの心地よい人間関係がしっかりと描かれいる点にも非常に強く惹き付けられます。
どこをとっても完璧な名作。映像化されたものを観てみたい…と思わず希望したくなる、たくさんのドラマティックな場面が深く心に残る作品です。

★★ Very Good!!

 以前からタイトルに惹かれながら、読了が遅くなったのは冒頭の荘厳さに自らの語彙が追い付けなかったためだ。
 やっと読了できた今、やはり相応の時間を確保して臨んで正解だったと心から思う。
 紹介文でも説明されているように、第3章まではミステリーというより青春恋愛物語の色彩だが、第4章以降には「なるほど!そういうことか!」という展開が待っている。
 張り巡らされた伏線と人間関係と膨大な医療情報に溺れかけそうになるが、読み終えた後のなんともいえないこの感覚は、やはりミステリーの醍醐味だろう。タイトルと序章に籠められた意味がようやく掴めて、霧が晴れる思いだった。
 本作品の一番の魅力は、単なる謎解きではなく、事件の奥にある人間の思いや日々の生き様に様々な角度から光が当てられている点だと思う。その意味では、作者が説明なさるように、ほぼすべてのジャンルを網羅している。

 
 

★★★ Excellent!!!

読み終えて思ったのは、それこそが持ち味の作品ではあったけれども、影浦君が解離性同一性――ああ、多重人格って書いた方が楽だ――そう、彼がそれである必然は結局あまりなかったかな。
血をめぐるブラフ、緑と回想の挟まれる女性、それらすべてのフラグをきっちりと回収することができたのは、いやあ、よく頑張ってくれたなと。
上から目線の書き方をしてますが、年相応の行動をとる優梨ちゃんが、そこからしっかり成長していくのがほんとよかった。
影浦君は――うん、一人前になれてるな、こう持っていきたかったんだな。
とかく少年少女の王道な成長物語としては、筋がやたらしっかりしてました。
前の人のレビューには、出すとこ間違えたんじゃないかと書いてますが、そんなことねえよ?

こういうスタイリッシュな物語はwebだからこそなおありでしょう。
でも注意した方がよかったと思うのは、説明文節が後半、やたらと長かったりすること。内容をつぎ込むことに専念した姿勢は、しかし失わないでほしい。
読ませる工夫の余地はまだまだできると思います。

今後の期待もこめて、星は三つ。
ありがとうございました。



正直四人の立ち絵で挿絵描きたくなるぐらいよかったですw

★★ Very Good!!

真っ直ぐでありつつも荒々しい裏の人格を宿した少年に、医者の卵のインテリ少女。危なっかしい2人を支えるのは、優しく情に厚い友人たち。そうした男女4人が青春の日々を過ごしていたところに、巨大な組織が巻き起こす不可解な事件の影がちらつく。

こうしたあらすじだけ見れば、高校生たちの青春ライトミステリーを連想するかもしれません。しかし文章はかなり硬派。ライト層とは一線を画す重厚かつ精緻な文体だと思います。


世界の描き方も非常にリアリスティックで、語られる内容の知識レベルかなり高め。作者様の医療知識に裏打ちされた描写は完成度が高く、安っぽさなんてどこにもない。そして、そうした文章にありがちな「とっつきにくさ」がない点が特に素晴らしいと思います。説明がうまいから情報が頭に入ってきやすいのです。

★★★ Excellent!!!

 率直に言って、まさかWeb小説でここまで本格的な医療系のミステリを拝読する機会があるとは思ってもみませんでした。
 専門用語も多く登場しますが、決して難解さはなく、スイスイと最後まで読めます。むしろ、三章途中あたりからはテキストを目で追うのが止まらなくなり、ラストシーンまで一気にたどり着いてしまいました。19万字という分量をまるで感じません。素晴らしい。
 こういう作品が無料で読めるとは、つくづく凄い時代になったものです。

★★★ Excellent!!!

文字通り、寝る間も惜しんで拝読致しました。
こんなに夢中になってパソコンの画面を見るのは生まれて初めてです。人生でこんな作品に会えることは、そうそうないと思います。
19万という文字数にも関わらず、苦もなくスラスラ読めました。
特に、謎解きに入ってからは止まりませんでした。

次回作も絶対に読みます。

★★★ Excellent!!!

ようやく時間が取れたので一気読みさせていただきました。

作中で緋色の描写が出た時に、頂いたものは確かに深緋なのだとハッとさせられました。

知識量もさることながら、断片的な情報からそれらを結びつける解析能力に感心です。
居並ぶ医療用語は迫力があるかと思いますが、是非負けずに読んで頂きたい作品です。

次作品もあるとのこと、楽しみにお待ちしています。

★★★ Excellent!!!

登場人物の設定がやや特殊ではあるが、ストーリー、テンポの良さ、何よりも専門的な事が要因になる謎解きへのアプローチが全て良く出来た内容だと思います。
作者の緻密な設定や描写も、読み易さを助長させていて、個人的に読破して凄く面白かったです。
名古屋市内の各所を場面毎に織り込んでいて、名古屋に行きたい感覚にもなりました。

★★★ Excellent!!!

ミステリというものは、作品の完成度が高いほどに紹介がむつかしい。
なにをいっても、ネタバレになってしまうからだ。

この作品にもおなじことがいえる。

これから読む方にいえることは、序盤で示される著者の造詣の深さに
気後れのようなものを感じても、どうか最後まで読んでください、ということ。
そしてできれば一話も飛ばさずに読んでください、ということ。
あらゆる場面に伏線は張られています。
それが終盤になって鮮やかに回収されてゆくさまを読む快感を、ぜひ味わっていただきたい。
それから読み終えたあとは、ぜひふたたび序章を読み返してみてください。

そのときあなたは「愛」という言葉の意味を知るでしょう。

自分自身を疎ましく思い、抹殺したいと願っていた少年が、きっとそれを知ったように。

★★★ Excellent!!!

他のレビュワーの皆様も述べておいでですが、作者様の知識量は尋常では無い事が分かります。
言葉選ばずで申し訳ない限りですが、本音で語らせてください。

最初見た時は、「うわ、情報の羅列できついわー」と感じました。
一文が長く、不必要な情報に、思考がジャミングされる事もしばしば。
ですが、ページをめくるたび、知的好奇心が満たされていくのです。
用語をwikiで調べたり、画像を検索したり。
医療用語ってこういうものなんだ。へー、こんな病気あるんだ等々。
Web小説でここまで没頭したのは初めてです。

書き手と読み手の知識の擦り合わせ作業、とでも言うべきでしょうか。
内容についていくのが面白いのです。

銀鏡 怜尚 様の次回作を楽しみにしております。

3/31 読了 おいげん

★★★ Excellent!!!

他の追随を許さない完成度。

正直、高校生にしては知識レベルが高すぎますが、その一途さと瑞々しさは、若いなぁ……と感嘆します。

非常に濃密で、行き届いた学術的説明。数学の話も、きちんと本筋に絡んでいる。無駄のない描写です。

あとは……高校生らしさが、もう少し欲しかった……というのは贅沢でしょうか。

お見事な良作です。ありがとうございました。


※ブログにてコメントをくださり、どうもありがとうございます。
エッセイでも宣伝ご紹介させていただきました♪お待たせ致しまして申し訳なかったですm(__)m

★★★ Excellent!!!

カクヨムにここまで造詣深い作品が投稿されている事に驚嘆いたしました。
医療知識だけではなく、各方面での博識さが散見し、恭敬の念を覚えます。
色彩(特に緋)、タイトルへのこだわり。
情景描写、心理描写の巧さ。
緻密に練り上げられた物語。
私なんかが口出しするのは大変失礼で烏滸がましい事は重々承知ですが、無料で読ませていいレベルではないと思います。
出版社に応募してはいかがでしょうか。

★★★ Excellent!!!

何と言ってもこの作品に詰め込まれた医療知識の奥深さに驚愕します。この作品を書くに当たって、どれだけ綿密に調べられたのかとても感心致しました。本格医療系ミステリーのキャッチは伊達ではありません。

当初、高校生同士の恋愛を絡めたライトミステリーかと思いきや、その想像はあっという間に裏切られ、想像を遙かに超えるスケールの大きさに圧倒されます。

個人的にはタイトルに選択された言葉のセンスの良さに非常に惹かれました。