母殺しの悪魔と呼ばれた皇子は、死の宣告を乗り越え、英雄と成る

カタノール帝国の第6皇子・カナンは、幼い頃の魔力暴走事故で母を失って以来、「母殺しの悪魔」と蔑まれる日々を送っていた。15歳の成人を迎えた日、父である皇帝から死地と呼ばれる第六騎士団への配属を命じられる。それは、厄介者である息子への"優雅な死刑宣告"に他ならなかった。
死を覚悟して第六騎士団に赴いたカナンを待っていたのは、型破りな騎士団長と、生き残ることを諭す言葉だった。「生きたいなら、人に何も言わせない力をつけろ」—その一言が、諦めかけていた少年の心に火を灯す。
しかし、第六騎士団での日々は想像以上に過酷を極めた。魔獣との戦いに備えた壮絶な訓練、魔力の扱いに長けた実力者たちとの戦い、仲間の死、そして、自らの過去の真相—。
『母殺しの悪魔』から真の英雄へ。蔑まれ、見放された皇子が、己の道を切…続きを読む