第5話 エンカウントモンスター!〜その1〜

ださい…きてください…レクさん!起きてください!

レク「んぁ…もう朝〜?まだ寝かせてくれよ母さん…」

レミ「何言ってるんですかレクさん!今日は朝から街の散策と魔物退治の約束してたじゃないですか〜」

レク「レミ…?あぁ、そうか俺転移されたんだった…」

レミ「まだ来て間もないですから無理はないですよ」

レク「やっぱ1日じゃ慣れないか、この世界には」

レミ「もしかして1日経てば慣れるだろうと思ってました?」

レク「俺は環境の変化には案外早く慣れるんだぜ?」

レミ「異世界にきて一日で慣れる人なんて絶対にいませんよ!それよりはやく出発の準備をしてくださいね!私外で待ってますから!」

レク「あぁ、わかぅたすぐ準備するよ」


レクは準備を済ましレミと部屋の外で合流した


レク「昨日も思ったが、ほんとに見慣れない建物が多いな…俺の見てきたアニメにもこんな建物はなかったぞ…」

レミ「アニメ…?というものはわかりませんが、レクさんの住んでいた世界にこのような建物がないのは普通のことですよ、この世界は異世界転生者は多いですが誰1人として似たような建物を見たことがあるという人はいませんから」

レク「俺以外にも転移者が?」

レミ「転移されてきた人は会ったことはありませんが転生されてきた人は多くいますよ」

レク「転生…まるでほんとにアニメの世界だな」


レクとレミは談笑をしながら街の外の森林へと向かった


レク「街の外にこんな森林が…街自体は壁で覆われていて全く気づかなかったけど…たしかにこりゃ小物の魔物が多くいそうだ…」

レミ「リヒゼルト国は森林の中へ作った国だと昔から言われておりますよ」

レク「森林の中に国が…まるで昔何者かに狙われていた奴が建てた国みたいだな…」

レミ「まだ私もこの国の歴史についてはよく知らないですからね…っ!レクさん気をつけてください!魔物の気配がします!」


雑談をしながら森林を歩んでいたレクとレミの前に可愛げのある獣が現れた


レク「もしかしてあれがロズレストが言ってた魔物か?随分と可愛らしい見た目だな…」

レミ「あれは牙獣と言って、可愛らしい見た目に反して鋭い牙を持っている獣型魔獣です!十分に警戒してください!」

レク「あんなの余裕だろ、推定レベル1だな」

レミ「一応牙獣の討伐レベルは推定レベル最低10ですよ!」

レク「最低10レベル!?俺なんかがあいつを倒すことができるのか!?」

レミ「訓練で学んだことを十分に活かすいい機会です!頑張ってください!」

レク「ったく…やってみるかぁ…」

レク「狙いを定めて…スラントっ!!!」


牙獣はレクの放ったスラントを見事にかわした


レク「俺のスラントが避けられたぁ!?狙いは定まっていたはずなんだが!?」

レミ「牙獣の特徴は鋭い牙だけでなくスピードも十分早いです!気をつけて!」

レク「それ早く言ってよぉ!!!」

レミ「突如出てきたので忘れていました!」

レク「それなら奴の移動速度を遅くする技をイメージして…」

レク(奴のスピードを遅く…そしてダメージも入るイメージ…)

レク「見えた!!エレキネット!!!」


レクの放ったエレキネットあれは牙獣に見事に命中し、移動速度を低下し、麻痺を与えることに成功した


レク「これでスラントが入るっ!スラントぉぉっ!」

牙獣「ギャァァァァッ!!!」

レミ「やりましたねレクさん!見事に実戦で魔物を倒すことに成功しましたね!」

レク「あの訓練のおかげでスキルを出すことに少し慣れてきたな…」

レミ「この世界はまだまだ強力な魔物もいますから油断してはダメですよ!」


レクとレミは牙獣を10体討伐し、屋敷へと戻った


レクとレミ「ただいま〜!」

一同「おかえりなさい!」

エルリカ「2人とも魔物との戦闘はどうだった!?」

レク「新しくスキルも作れたし、本番の戦闘にも慣れたし一石二鳥の任務だったぜ」

レミ「レクさんってほんとすごいのよ!見たことのないスキルを駆使して1人で牙獣を10体も討伐したのよ!」


一同は帰ってきたらレクとレミに戦闘の話を聞きながら食事を楽しんだ


エルリカ「レク、明日は戦闘訓練なんでしょ?早いうちに寝ておいたら?」

レク「お、そうだな明日に備えて寝ておかないとなぁ、そんじゃ!俺は部屋で寝てくるよ」

エルリカ「おやすみなさい!」


レクは食事を済まし、訓練は備えて自室で就寝した

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