第15話 オタクたちの奇妙な冒険 〜その1〜

レク&レミ「ただいまぁ…」

ロズレスト「どうしたんだ〜い?そんな疲れた顔して〜」

レク「いやぁ…なんつーか、レミでも知らねー魔物が出てきたっていうか…」

レミ「とりあえずものすっごく強い魔物が急に現れて!」

ロズレスト「ものすごく強くて…レミでも見たことがない魔物…レクくん、そいつは血を流していたかい?」

レク「いや、倒した直後は煙のように消えていったな」

ロズレスト「それはきっと七欲邪帝のうちのひとり、睡眠を担当するシリウス・リゲルの固有魔法…『空想デイ・ドリーム』の効果で現れた幻影魔物ファントムだろう…だが君たちだけでよく勝てたね…」

レク「七欲邪帝…?それにリゲルが!?」

レミ「七欲邪帝…それはこの国…いえ、この世界の全てを欲する邪神を信仰する組織…一部の民からは『異世界転生者のみを狙う陰湿な組織』とも呼ばれています」

レク「それにリゲルが入っているってのか!?まさかそんなわけねぇだろ…っ!そういえばあいつが去ったあとすぐに出てきてた…まさか…まさか…そんな…」

ロズレスト「これは最悪な事態になりそうだ、他の者を呼んで直ちに隣の国へ行こう…私はエルリカ様とラミを呼んでくる君たちは自室に戻りすぐに支度しなさい」

レク「あぁ…わかった…!」

レミ「承知しました!」


屋敷の皆は支度を終え、馬車に乗り隣国へと移動した


レク「七欲邪帝ってのは俺みたいな異世界天才者のみを狙うって言ってたよな…?てことはベガもその一員なのか?」

レミ「はい、彼は承認を担当する七欲の1人です」

レク「承認欲…だからあんなに攻撃的だったのかあいつは」

ロズレスト「彼はレクくんに強さを認められたい…そう思い、襲撃したんだろうね〜」

レク「なるほどな…ま、あいつが俺に勝てる日はこねぇだろうけどな!」

エルリカ「レクは最強だものね!」

ラミ「自惚れてると死ぬわよ」


ラクたち一同が馬車での会話を楽しんでいるうちに目的地へ到着した


レク「なんだここ!湖の上に国!?」

レミ「ここは水上国アクエリュートですね」

エルリカ「この国の道は複雑らしいから迷子にならないようにねレク」

レク「そこまで方向音痴じゃねーよ!」

ラミ「そのまま迷子になって帰ってこなければ良いのに」

レク「酷すぎだろ!!!」

長髪の美しい女性「お!着いたみたいだなお前ら!」

レク「この人は?」

長髪の美しい女性「お?俺か?俺はこの国の女王!アクリス・アグザードだ!気軽にアクリスと呼んでくれ!」

エルリカ「アクリスさん!お久しぶりです!」

アクリス「ん…?まさかおめぇ…エルリカ嬢か!?随分と大きくなったなぁ!!!」

レク「エルリカとアクリスは知り合いなのか?」

アクリス「あぁ!こいつが小さい頃何度かここに来たことがあってな、その時よく案内してたんだ」

レク「なるほどそんな出会いが…」

アクリス「っと…立ち話もなんだし、お前らに用意した宿にでも移動するか」

レク「宿も用意してくれたのか!」


レクたちはアクリスの案内で宿へ移動した


アクリス「さて…ようこそ…アクアリュートへ…早速今後の計画を話そうじゃないか…!」

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