第8話 オタク廻戦 〜その2〜

レク「にしてもなーんであいつ俺を狙ってきたんだぁ?」

レミ「理由は分かりませんが、奴らには転生者だけを狙うっていう噂があります」

レク「転生者のみ…確かに俺も転移…異世界から来た人間だが、何で狙う必要があるんだよ、俺みたいなスキルは特異だろ」

レミ「たしかにそうですが…」

ロズレスト「どうしたんだい〜?2人で盛り上がっちゃって〜私も混ぜておくれ?」

レク「寂しがりやかよ」

レミ「盛り上がってるとかじゃないですよ!レクさんがアンタレス・ベガに遭遇したみたいで」

ロズレスト「レクくん、アンタレス・ベガに遭遇したのかい?彼はなんて言ってたんだ?」

レク「たしか…我々のところへ来てスキルを使わないか…みたいなことは言ってたな」

ロズレスト「やはりか…レクくん、君はしばらく外出する際はレミと行動したまえ」

レク「俺が狙われてるなら俺1人で行動したほうが良くないか?」

ロズレスト「君はまだ戦闘スキルも低い、ならば戦闘スキルの高いレミをそばに置いておいた方がいいだろう」

レミ「私もレクさんのためならどこまでもついていきます!なにより…」

レク「なにより…?」

レミ「いえ!何でもありません!これからのレクさんの安心と安全はこのレミが守ります!」

レク「ほんと心強いなぁ…」

ロズレスト「ならば今日はレミと一緒に洞窟で鉱石でも掘りに行ったらどうだい?そうすれば武器の強化もできるだろう」

レク「レミは大丈夫か?」

レミ「はい!行きましょう!」


ロズレストに提案され、2人は森林の洞窟へと向かった


レク「二度目の洞窟だなぁ…あの蛇型の魔物出てきたりしねぇよな…???」

レミ「蛇…苦手なんですか?」

レク「あぁ…もうあんなやつ二度と見たくねぇ…っと、こんな話をしてる間に鉱石発見!早速掘ってみるか!よっと!」


レクの見つけた鉱石は、採掘された瞬間に光り輝いた


レク「うぉっ!まっぶし!!何だこの光は!」

レミ「これはもしや…鬼石…!?」

レク「鬼石…?」

レミ「はい!この石で作られた武器はどんな鬼も倒すことができると言われています!」

レク「どんな鬼も…もしかしてベガにも…?」

レミ「それはわかりませんが、今後戦うことになるであろう鬼には効果的です!」

レク「ベガにも通用する武器にする必要がありそうだな…ウェポンズ・メイカー!」

(打撃が有効で…かつ遠距離にもなる武器…)

レク「できた!釘と…ハンマー!?もしかしてこれ…あのヒロインの武器か!?」

レミ「よくわかりませんが、強そうな武器ができましたね!」

レク「あぁ、使ってみねーとわかんねーが、多分これは敵の体だったりの部位の一部を攻撃すると本体にも攻撃が行く…多分…おそらく…きっと…」

レミ「どんどん自信が…!」

レク「とりあえず武器の強化素材をいくつか取って帰るか!」


レクとレミは武器の強化に使える鉄鉱石や鬼石をいくつか採掘して、屋敷へと戻った


レク「さてと、明日はこいつらを使って武器の強化するとしますかな…風呂も入ったしあとは寝るだけだな」


レクは明日の計画をたて、眠りへついた


???「くふふふ…ようこそ…我が世界へ…」

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