第18話 進撃のオタク 〜その2〜

エルリカ「レクっ!なんなのあの力!」

レミ「もう…心配させないでください!」

アクリス「俺はてっきりお前が死んだのかと思ったぞ」

レク「ははっわりぃわりぃ、俺も一か八かで使ったから、一瞬死んだのかと思ったよ」

エルリカ「改めて聞くわ、なんなの?あの力」

レク「あぁ、あれは巨人化の能力でな最大9つの姿がある」

一同「9つも!?」

レク「あぁ、だがひとつだけちょっと俺じゃ使えない姿があるから正確には8つだ」

アクリス「それでも多いわ!」

レミ「2つの姿を合わせることもできるんですよね?」

レク「まぁできないことはないが、相性が合わないと2つを掛け合わせることはできない」

エルリカ「それでもすごいですよ!」

レク「そうか?ありがとな」

アクリス「っ!お前たち、まだ安心はできないようだぞ」

???「オ…ノレ…異世界…転生者メ…キサマノ…魂ヲ…コノ俺ニッ!!!」

レク「おいおいおい、まさかとは思うけどあれ、リゲルとか言わねぇよな?」

リゲルらしき物「コノ…睡眠欲ノ…チカラニ…勝ル者ハ…存在シテハ…ナラナイ…ッ!」

レミ「貴方はレクさんに敗北したんです!潔く眠りにつきなさい!『華炎流フレイムバレット』!」

リゲルらしき物「ソノヨウナ…カスモ同然ノ力ハ通用セヌ…潔ク眠ルノハ…貴様ラノ方ダ…」

レク「あんなオーラみたいなやつだけの姿に何が通用するってんだよ!一体どうすればいいんだっ!」

レミ「レクさん!ここは私が惹きつけます!どうかそのうちに策をっ!」

レク「っ!わかった!」

エルリカ「私になにかできることを!」

アクリス「エルリカ!ここは2人に任せて住民の避難を済ませるぞ!」

エルリカ「はいっ!」

レク(なにか…なにかできないのか…あのでっかいオーラ…きっと物理も魔法も効かない…なにか…空間を切り裂くような…)

「っ!しかたねぇ!『巨人化タイタンズ進撃アタック』『月下獣羅生門』!」


レクは咄嗟に成功するかもわからないスキルの掛け合わせをした


レク(成功した…のか?手は…っ!黒い爪が!成功しているっ!これなら奴を…!)

リゲルらしき物「イクラ姿ガ変ワロウト…コノ俺ニハ勝テヌ…!」

レク(喰らえ…!黒虎絶爪!)

「ヴォォォォォォォォォォォッ!!!!」


レクが雄叫びをあげた瞬間、スキル『黒虎絶爪』によって空間と同時にリゲルらしき物は切り裂かれた


リゲルらしき物「グ…アァァァァァァッ!己…己異世界転生者ッ!イズレ貴様ノ命ハ…貴様ノ命ハァァァァァッ!」

レク(巨人化…解除…)

「俺の命がなんだって?巨人化しててよく聞こえなかったなぁ…」

レミ「空間ごとオーラを切り裂くなんて…」

エルリカ「オーラが消えた…?やったのね…レク…!」

アクリス「はっはっは!!なかなかやるじゃねぇか!」


市民を避難させていたエルリカとアクリスはオーラが消失したのを視認した後、レクと合流した


エルリカ「さすがレクね!でもどうやってあの大きなオーラを消失させたの?」

レク「俺も成功するかわからなかった…でも一か八かで巨人化の力と月下獣羅生門クロキホエルモノを使ったんだ…成功してよかった…」

エルリカ「もう!また無茶して!」

アクリス「まぁまぁ、レクが無事だったんだ、それでいいじゃないか、さてそろそろ飯の時間だ宿に戻るぞ」


リゲルとの戦闘を終わらせたレク、レミ、エルリカ、アクリスは宿へ戻り夕食を済ませた

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重度のオタクの俺が異世界で無双する話 罵覇夢翔 @yutooo1111

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