第3話 トレーニング・アート・オンライン!〜その1〜
レク「全属性を使えてさらにスキルを自分で作れるって…とんでも魔法じゃねーか…!」
ロズレスト「私が持っている文書の中にもそのような魔法が存在するという記述はないねぇ〜…おそらく君が初だろう…」
エルリカ「レクって見た目に反してすっごい力の持ち主なのね!」
レク「エルリカちゃんよぉ…見た目のことは言わないでくれよぉ〜…」
ロズレスト「でも君は異世界転生者…魔法の使い方もわからないだろう?」
レク「あぁ、俺の世界では魔法はなかったからな」
エルリカ「だったらお屋敷の地下にある訓練場でしばらく魔法の訓練をするのはどうかしら!」
ロズレスト「そ〜れは名案ですね〜エルリカ様〜では早速移動するとしよ〜」
レク「またこの長い距離を歩くのか!?」
ロズレスト「歩く…?もしかして君たち、屋敷から歩いてきたのかい〜?」
レク「それ以外に方法なんかねーだろ…?」
ロズレスト「あぁ、そうかぁ…レクくんは私に会うまで許可を与えていなかったからテレポートできなかったんだね〜」
レク「テレポート!?そんな便利なものが!?!?」
ロズレスト「ほら、君の後ろにある光る円盤があるだろう?」
レク「あぁ、これか、さっきから気になってたんだ、これがそのテレポートに使うもんなのか?」
ロズレスト「そうだよ〜では早速、2人ともそれに乗ってくれ、テレポートをするよ〜?」
エルリカ「わかったわ!あ、レク気をつけて!最初はきっとテレポートの感覚慣れないだろうから!」
レク「テレポートの感覚って…一瞬だろう?まぁ、忠告通り気をつけるか…」
3人はテレポーターに乗り屋敷へと向かった
レク「うぅっ…これは確かに…初心者には…優しくねぇな…」
エルリカ「私も最初は慣れなかったわ〜、訓練場の準備まで時間があるし、少し横になって休んだらどう?」
ロズレスト「ではレクくんに与える部屋を紹介しよう…異世界から転生してきたレクくんはまだこの世界に慣れないだろうからしばらくここに住むといいよ〜」
レク「見ず知らずの俺にそんなに優しく…お前ら最高だ…」
レクはロズレストに案内され、自分の部屋へ向かった
レク「うぉぉっ!ひっっっろぉぉぉ!!!こんないい部屋貸してくれるのかぁ!?」
ロズレスト「気に入ってくれてありがたいよ〜、君の好きなように部屋を使ってくれていいからね〜、では私は訓練場の準備へ向かうとするよ〜準備ができたらエルリカ様から伝えられると思うからそれまでゆっくりしていてくれていいからね〜」
レク「ほんとありがたいぜ…」
そして数分後、エルリカから準備ができたと伝えられたレクはエルリカの案内で訓練場へ向かった
エルリカ「さ、訓練場へついたわよ!詳しいことは入ってから説明するわね!」
レク「お、おう…ちょっと不安だが、頑張るとするか!」
エルリカとレクは訓練場の中へ入りロズレストと合流した
ロズレスト「レクくん体調はどうだい?」
レク「すっごくいいベッドで仮眠を取ったらすっかり良くなったぜ!」
ロズレスト「そ〜れはよかった、体調は訓練への影響に大きく関わるからね〜」
謎の少女「ロズレスト様、この人がさっき言ってたレクという転生者なのですか?」
ロズレスト「あぁ、そうだよこれから一緒に過ごすレクくんだ」
レク「おう!よろしくな!えーっと…」
謎の少女「ラミよ、よろしく」
レク「よろしくな!ラミ!」
ラミ「気安く名前を呼ばないでちょうだい」
レク「あ、あれぇ?これもしかして俺、受け入れられてない感じか…?」
ロズレスト「そんな落ち込まないでくれよ〜これでも彼女なりに受け入れようと頑張っているんだよ〜?さて、自己紹介も終わったことだし早速訓練の内容を説明しようか」
レク「おう!頼むぜ!」
ラミ「ロズレスト様、ここからは私が説明いたします」
ロズレスト「あぁ、頼んだよ私は仕事へ戻るとするよ」
ラミ「この訓練場はロズレスト様の研究所と同じ魔法によって作られた空間…出てくる魔物も魔法によって作られた存在だからダメージを受けないわ」
レク(俺の住んでた世界でいうVRか…まるでS○Oだな…)
ラミ「あなたの魔法はまだ誰も発見していない魔法…つまり誰も発動条件を知らないわ」
レク「じゃあどうやって魔法を出すんだ!?」
ラミ「大体の魔法はイメージをすることによって発動されるわ、だからあなた自身のイメージを強く思い浮かべてみなさい」
レク(俺自身の…イメージ…手始めに武器を製作するイメージを…)
レク「ウェポンズ・メイカー!!!」
魔法の名を叫んだレクの手元で少し頼りない武器が生成された
レク「おぉ!!本当にできた!!!これが俺の武器かぁ…なんか弱そう…」
ラミ「初めてにしては上出来ね、次は魔物を使った実践よ」
レク「お、おう!!かかってこい!!」
気合いを入れたレクの目の前に巨大なオオカミの魔物が現れた
レク「なぁんか強そうなのが出てきたんだけどぉぉぉぉ!?!?!?」
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