第4話 トレーニング・アート・オンライン!〜その2〜

レク「無理無理無理無理!!!こんな強そうなの勝てるわけないって!!!!!」

ラミ「何逃げてるのレク!情けないわ!」

レク「レベル1すらない俺にとってはラスボス級なんですけどぉ!?死ぬでしょこれ!やばいって!」

ラミ「さっきも言った通り、攻撃を受けたとしても実際のダメージは0よ、死ぬことはないわ」

レク「あ、そうか、この魔物も魔法によって出されたハリボテなのか…だったら思う存分死ぬことができるな!!!」

オオカミ「グオォォォォッ!!!」

レク「さぁ!来い!俺がぶった斬ってやる!!!」

レク(あいつを切り裂くことのできる技のイメージ…っ!)

レク「できた!スラントっ!!!」


レクの放った斬り技は見事にオオカミに避けられた


レク「あ、あれぇ?切り裂くイメージはできてたのに…なんでだ…なんで……っ!」


(言ったろ重要なのは初動のモーションだって)


レクの脳内で突如、好きだったアニメのセリフが流れた


レク「重要なのは…初動の…モーション…狙いを定めてっ!スラント!!はぁぁぁっ!!!」

オオカミ「ぐおぉぉぉぉっ…!」


レクによって放たれた攻撃は先程の攻撃とは違い、見事にオオカミに直撃した


レク「っしゃぁぁぁぁっ!!!オオカミ討伐成功だぜ!!!!」

ラミ「最初にしてはなかなかやるわね、でも攻撃が当たったからといって勝った気になってはダメよ、本番はこんなもんじゃないわ」

レク「そうか、ここは全てが魔法によって作られた空間だもんな…一回まで当たらなきゃ意味がない…」

ラミ「そろそろいい時間だし晩御飯を食べに行くとしましょう」

レク「よっしゃぁぁぁ!!メシだぁぁぁぁ!!!」


ラミとレクは訓練場を出て屋敷の食堂へと向かった


ロズレスト「訓練お疲れ様〜で、どうだったの〜?訓練の成果は」

レク「ラミなアドバイス通り、見事に使うことができたぜ!!!」

ラミ「当たり前よ、なんたってこのラミが直々に教育したんだもの」

エルリカ「まぁ!この世界に来て1日も経っていないのにもう魔法が使えるようになったのね!すごいわ!」

レク「俺にかかりゃ余裕だぜ!!!」

青髪の少女「お夕食の準備が整いました。皆様食堂はどうぞ」

レク「ありがとう…ところで君は…?」

青髪の少女「はじめまして!私の名前はレミ!ラミの姉よ!!」

レク「ラミの…姉ちゃん!?!?!?」

エルリカ「そうよ!レミとラミは姉妹一緒にこのお屋敷のメイドをしてくれてるの!」

レク「姉妹でメイドかぁ…まるで俺がさっきまで見てたアニメの世界だな…」

エルリカ「レミは魔法の使い方もお料理も上手なのよ!特にお料理はもう絶品よ!!」

レク「それは楽しみだなぁ!さっきから腹が減ってしょーがねぇんだ!」


食堂へ入った一同はレミによって作られた料理を囲って食事を始めた


レク「っくー!うっっっめぇぇぇぇぇ!!!なんだこの料理!俺の住んでた世界のものよりもうめーぞ!!!」

レミ「そう言ってもらえて私も嬉しいです!まだおかわりもありますのでたくさん食べてくださいね!」

エルリカ「ところでレク明日はなにするの?」

レク「さぁ…特に決めてはないが今日と同じで訓練場での訓練だろ」

ロズレスト「明日はこの街の散策とこの街の周辺で低レベルな魔物退治をしたらどうだい?」

レク「まだスキルも一回使えただけなのにもう本番は流石に早くねーか?」

ロズレスト「念の為レミを一緒に行かせるからきっと大丈夫さ〜」

レミ「ぜひご一緒させてください!!」

レク「レミが一緒なら…行くとするか〜」


食事を会えた一同は談笑を楽しんだ後、部屋に戻り就寝の支度をした


レク「明日はちょっとした冒険だし…さっさと寝て明日へ備えるとするか〜!!おやすみ〜っと…」

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