愛を叫んだっていいだろう

ついにこの日がきた。錬金術師のメアリー・ケイシャは、ある禁忌を犯そうとしている。
錬金術三大禁忌の一つ。人を作ってはいけない。メアリーは、錬金術の禁忌を犯そうとしている。
理由は、もうこの世にいない。愛しのフランヌに、もう一度。会うためにだ。会って、今度こそ
自分の気持ちを彼女に伝えるんだ。君を愛していると。蘇生せれた。フランヌが現世に蘇る。
二人の愛は、国家をも巻き込む。大事件を引き起こす。それでも、メアリーは叫ぶだろう。
愛を叫んだっていいだろうと声を高らかに。自由に誰かを愛することを。