第17話ある女のことについての情報

「それは、確かな情報なんだろうなぁ。ルーシー」古びた空き家で

 二人の男女が話をしていた。「えぇ、確かな情報よ」女は軍服を着ていた。

「あの女が、親父を裏切るとはなぁ」男は、鋭い獣の牙みたいな歯をしていた。

「レイ。あなたには、彼女の捜索と抹殺を頼むわ」軍服を着た。女は、ツンツン

 髪の男に暗殺任務を言い渡す。「んで、俺様がそんなめんどくさいことを

 やらないといけないんだよ」ツンツン頭の男がその辺の置いてあったバケツを

 蹴っ飛ばした。「しょうがないでしょう。人間は、自分の能力を把握して。

 その能力が最も活かせる。仕事をするみたいよ。レイは、得意でしょう。

 人の命を奪う事が」軍服の女が、妖艶な笑みを零す。「ケッ、相変わらず。

 自分の手を汚さない女だな。お前は・・・・・・」軍服を着た女に

 嫌味の言葉を吐く。ツンツン髪の男が、自身の後ろ頭を激しく掻きだす。

「強欲のレイ。今から、あなたにフランヌお嬢様の暗殺を命じる。

 偉大なるお父様の代わりに、色欲のルーシーが命じるわ」

「了解しました。親父」強欲のレイは、一瞬でその場から消えた。

 残された色欲のルーシーは、自身の左手を耳に付け。誰かに

 会話するような口調で話す。「レイに、フランヌお嬢様の暗殺

 任務を通達しました」「そうか。あのバカは、うまくやれるのか?」

 会話の相手は、かなり低い声をした男。「えぇ、たぶん大丈夫だと

 思いますよ」ルーシーが、相手の男を安心させる。

「でも、本当によろしいですか?大事な娘さんを始末しても」

 男に、暗殺の事を確認をすると「それは、悲しいよ。自分の

 実の娘を殺すように命ずなんて。愚かな父だと思っているよ。

 でも、そのぐらい。私の研究は世界を救う研究なんだ。

 その為なら、我が子でも殺そうとも続けるよ」男の狂気に

 近い低い声が、ルーシーの耳元から体中に渡る。

「わかりました。お父様の為なら尊い犠牲だと、きっとお嬢様も

 理解してくれるでしょう」ルーシーの非道徳的な発言も、男は

 ただ黙ってるだけだった。「それでは、失礼します」

 ルーシーが通話を切った。耳から手を離し、ルーシーは壁に背を

 預ける。「はぁー」と息を吐き。それから「人間って、めんどくさい。

 生き物なのね」とぽつりと独り言を吐く。その数日後。ある街で

 一人の少女が遺体として発見された。


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