概要
失った大切な『わたし』を取り戻す、わたしの物語
私は、私なりに頑張ってきたつもりだった。
でも、頑張った私に待ち受けていたのは、想像もしていなかった絶望。
私は、なんのために頑張ってきたのだろう。
私は、どうして頑張らなきゃいけなかったのだろう。
私は、これからどうしたらいいのだろう。
このお話は、大事なものをいっぱい忘れてしまっていた私が、大事なものを取り戻す、そんなお話。
ギフトを頂けるようなことがあれば、何かしらのお返しがしたいです。頂いた方のための短編とかどうかな……
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!妖や人間に彼女が癒やされていく様子がとても心地良い物語
公式レビューがきっかけで読ませていただきました。
そういうこと、残念だけど、社会で仕事していると、どうしても時々運悪く、でも、あるよね…みたいな本当にクソみたいな理由で心を傷つけられ、追い詰められて、結果的に仕事を辞めることになった主人公。
すべてを失った傷心の彼女は、祖母の形見の小箱をきっかけに祖母の故郷へ向かう。
そこで祖母ゆかりの強烈な人々や穏やかな妖怪たちによって、カチコチに凝り固まっていた心が少しずつ緩められていくプロセスがとても暖かい物語。
ときに激しく、時に静かな人間や妖とのやりとりの中で、彼女が次第に癒やされていく様子がとても心地良いのです。
一気に読んでしまうこ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!真っ暗な先に灯を点したものは、懐かしい土地に在り続ける懐かしい者たち
上司の失敗をなすりつけられ、心を壊して辞職へ追い込まれた柊カナミ。が、なにもかもを失い果てた彼女は見つけるのだ。大好きだった祖母がくれた色あせた小箱を。同封されていた鈴の音を頼りに帰郷した彼女は、祖母の家でその地に住む人々と、そして人ならぬ者たちと再会する。
短く刻んだ一文が効いていることにまず目を奪われました。これによってぽつりと剥き出される心情こそが、カナミさんのへし折れてしまった心の有様をなにより明確に表していましたから。
けれどもしかし。
同じ一文が、今度は闇底に囚われた彼女の心が様々な人と妖怪たちとの交流によってあたためられて動かされていく、その感想と感動をなにより強く…続きを読む