概要
幽霊“小手毬ハイネ”は、いつでもバターの香りを纏っている。
午前三時。真夜中にその幽霊はやってくる。いつでも日だまりのようなバターの匂いを纏って。
幽霊、小手毬ハイネは、この世への未練を断ち切って昇天するためにお菓子作りが必要だということを力説する。そのお菓子作りに巻き込まれるのは、向坂カレン。訳のわからないまま、お菓子作りに付き合わされる。
お菓子作りの知識はもちろん、聖書のことにも詳しくなる?! ふたりの女子が会話しながらお菓子を作る。おいしいスイーツファンタジー!
幽霊、小手毬ハイネは、この世への未練を断ち切って昇天するためにお菓子作りが必要だということを力説する。そのお菓子作りに巻き込まれるのは、向坂カレン。訳のわからないまま、お菓子作りに付き合わされる。
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!甘く芳醇に香るのは、バターの香りと、かけがえのない二人の間の空気感
二人の間に流れる空気感が好きです。
ハイネはバターの香りをまとっていると表現されていますが、私はこの作品を読んでいてその香りを、カレンとハイネの間に流れる空気感にこそ感じます。
甘くて芳醇でコクがあって、ほんの少しのもたれるような濃さと、食べすぎたらいけない罪深い風味があるような感じ。
この作品に百合やそれに類するタグは振られていませんが、私がそういった作品を読むときに求める風味が、この作品にもあるように感じます。
お話について。
物語の構造はシンプルです。幽霊のハイネと一緒に、深夜にお菓子作りをするお話。その繰り返しです。
その繰り返しの中で、二人の仲と、幽霊となったハイネの背景が深掘り…続きを読む