概要
六百二十年間の怨みを晴らす
世界に九つある泉国の一つ、七泉国。女ばかりのこの国では現王の七人の子もすべて公主であり継承者の不在が危惧されていた。しかしようやく王太女の懐妊が発表され、国民は喜びに湧き立ち男子の誕生を待ちわびていた。
第七公主・咲歌〈しょうか〉は、侍女の香円〈こうえん〉や宦官兵の淳佐〈じゅんさ〉と後宮で安穏と暮らしていた。ところが王太女を死産させた下手人として香円が捕縛されてしまう。この事件をきっかけに、泉外人・鱗族〈りんぞく〉との関係が急速に悪化していく。
悲嘆のうちに宮を出た咲歌はさまざまなことを知り新たな人々と出会い成長していく。継承権を手にした姉公主らが鱗族を排斥するため強硬な政策を打ち出し対立が深まるなか、咲歌は国に協力するか鱗族を助けるかという究極の選択を迫られる。
七公主の対立と
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