呪いを受けた辺境伯アルフレードと「王族の婚約者候補」だったエレナ。これは、二人が織り成す恋の物語です。アルフレードの溺愛っぷりに癒される前半から、徐々に色々な謎が解き明かされていき、後半はハラハラドキドキのクライマックスへ!竜や魔法が出てくる世界観も、しっかり創り込まれているので文化や背景も楽しめます。深く想い合う、お伽話のような恋物語がきっとあなたを癒してくれますよ。
何となく、結末は予想できる話でした。ですが、中盤から終盤の怒涛の展開はまるで読めませんでした。展開力が凄く、引き込まれる世界。それがこの作品にはあります。登場人物の大半が、「やさしい」人々です。それはエレナでありアルフレードであり、周りの人々も、そして竜たちも同じです。最後は幸せに満ち溢れた世界。作者「桃野 まこと」さんが描きたい、優しい世界が、この作品には満ち溢れています。是非、この小説を読んで温かい気持ちになってください。