五章



 こつり、と自分の足音だけが響く。広大な正四方形の壇上、中心にはきざはしが連なった台がもうひとつ。ゆっくりと登る。最上階にはなみなみと水をたたえた巨大な水盤、そして小柄な人影。振り返り、ニヤリと笑った。

「遅かったじゃないか」

「……誰にも見られないよう来るのは至難の業だ。ここは吹き抜けているから」

 外套をすっぽりと被ったまま周囲を見渡す。

「衛兵は退さがらせたよ。そして、これを」

 袋を受け取り、頓着なく紐を解く。中身を確認して無感動に見返した。

「本当にこれで?」

「間違いなく本人のものだけれどね、どうなるかはぼくも分からないんだよ」

 手を差し入れ、掴み出す。ぬるりと滑って血腥ちなまぐさい。

「……汚らわしいことだ」

「それ、本気で言っているのかい?」

「あなたはそう思わないか?」

 さあね、と適当に答えた。「ぼくはただ結果に興味があるのさ」

「姉上が死ねば成功……というか、それ以外にあるのか?なにか別の結果が」

「あったら面白いからやってみようと言ったんだ。さあ」

 塊を水盤に投げ入れる。盛大に跳ねた水を避けもせず見つめているとにわかに光りだす。

「これは、この血が受け入れられたということか?」

「…………『落血らくけつの儀』はその血が正しいものであるならば、試行者が本人や泉根せんこんでなくとも構わないという証明だな」

 物と光はやがて消えた。興味深く観察しつつ眼鏡を押し上げ、さて、と腰に手を当てた。

「はたして黎泉れいせんは公主の血を如何いかんとするか」

「あなたが予感している万に一つの奇跡が起こるとしたら」

「したら?」

「世界の大綱ちつじょが崩れる」

「不本意かい?」

 血塗れた手を眺め、さらりと言った。

「いいや。大歓迎だよ」





「…………晒し首…………」

 国府の門殿で立ち話をしている下級官吏がこそこそと交わす噂話、言葉の一片が耳に入り淳佐は足を止めた。

「……なさらないとか?」

「下手人は鱗族の女官だと。あまりに苛烈な処断はあちらの反発を招きますゆえ」

「とはいっても、次代の泉根を失わせた許されざる大罪人ですぞ。我々七泉国民存亡の危機なのですよ」

「無論、鱗の者たちには何がしかの懲罰がございまする。搾り取ってもらわねばこちらとて腹の虫が収まりませんから。むしろ賦税を嵩増しする良い口実では。悪いのはあれらですから文句は言わせませぬ」

「ただでさえ王弟殿下の喪が明けて間もないのにさらにちょうにいらぬ混乱が生じ泉主もいたくお弱りです。もうすぐ方丘祭ほうきゅうさいだというのに準備もままならず……心晴れやかにおれません」


 歩きだした。その大罪人の主が第七公主であるという事実は今のところ後宮に箝口令が敷かれ広まっていない。ただ、馬鹿真面目に守る者ばかりではない。勅令でないなら罰されもしないから、さがな口ついでにいずれ広まっていくだろう。


「…………そういえば、聞きまして?暮州から鱗の使節が来るそうですよ」


 再び耳を澄ます。


「このような時期に?」

「なんでも刑の前に死んだ下手人、鱗族主ぞくしゅ近親ちかしい者だったとか。遺体を引き取る旨連絡が飛んできたそうな」

「引き渡してよいものですか」

「勝手に埋めることもできはしません。それにあのようなおぞましい……誰が触れたいと……」


 嫌な空気だ。当たり前だ。王太女は最初の駙侯を迎えて以来妊娠の兆しは露ほどもなく、並々ならぬ努力の末にやっと宿った子だった。今年三十八、さらに歳を重ねれば出産はますます難しくなるし母体にも負荷が多い。本人も、七泉民の恨みも相当に深いだろう。

 その影響は特に末端から現れてくるものだ。淳佐は小殿の裏を抜けながらかわやの前にたむろする下官数人をみとめた。――――ほらな。


 三、四人で取り囲む中心に白い少年が蹲る。一人が肩に足を乗せたまま手を差し出した。

「別にいいだろ。泣けばいくらでも作れるんだから」

「やめてください……数が足りないと怒られてしまうのです!お願いです!」

「じゃあ泣かしてやろうか?」

 別の一人が懐剣をちらりと抜いてみせた。少年は怯えた顔で、しかし胸に抱いた袋を固く守っている。

「やめて……」

「大罪人の同族が私たちと一緒に働くなんておこがましいぜ。沐浴なんて本当に毎日必要なのか?優雅なもんだ。さぼってるだけだろ」

 乱暴に蹴られ、悲鳴を上げて横倒しになった。思わず手を離してしまい守っていたものをすぐ取り上げられる。

「かっ、返して……!」

「ほお、なかなか大粒だぜ」

 女たちは袋を開けて覗き込む。「こりゃたしかに真珠と混ぜてもまったく分からんな」

「むしろ本物より高く売れそうだ」

 取り分について話しだし、少年の襟首を掴み引き上げる。彼はぎゅっと目をつぶった。


「――――はいはい、そこまで」


 暢気な声がしたほうを見れば細身の青年が立っていた。

「上申されたくなかったらそれを置いてお帰りください」

「なんだお前は」

 女たちは突然現れた相手にたじろぐ。綬帯いろおび徽章むねかざりをみとめ眉を顰めた。

「なんでこんなところに宦官なんかが」

「典客官のようにお見受けいたす。帯剣は許されておいでで?」

 ひたりと見据えられ返事に詰まったが次にはせせら笑う。

「た、ただの護身の小刀ではないか。なにをそんなに目くじらを立てて」

腰牌あかしが見えませんが。……よもや着け忘れたなどという戯言ざれごとはのたまいませんね?不携帯は罰金、無断の剣履けんり笞刑むちうちでは済みませんよ?」

 一気に青くなった下官たちは後退る。

「上納の横奪も大罪です。ご返却を」

「……っ!」

 袋を持っていたひとりは腹立たしげにそれを地面に叩きつけた。粒が飛び散る。

「ふん!汚らわしい半魚人が作ったものなど所詮は贋物にせもの、手に入れたとて土くれほどの価値もないわ!」

 淳佐は視線を外さないまま剣を鳴らした。それだけで彼女らはひるみ、あたふたと逃げて行った。

 盛大に溜息を吐き見送っていると白い少年は粒を集めはじめる。手近に転がっていたいくつかを拾い、慌てた様子でわんにした両手に落としてやった。

「怪我はしてないか」

「はい。助けていただきありがとうございます、騸馬せんばどの」

「あー……その呼び方はやめたほうがいい」

「しっ、失礼しました!」

 真白い髪は埃と砂で汚れが目立つ。宮にいる鱗人は毎日沐浴するため男でも緇撮まげを結わない。筆のような毛先は踏まれたのか完全に茶色くなっていた。

「全部あるか?」

 不安そうに数えているのを見下ろす。まだ若い。

「ひとつ無い……」

 淳佐はあたりをぐるりと見回した。陽に反射して分かるはずだがそれらしきものは見当たらない。もしかしたらあの女たちの誰かがったのかも、と思いつつ垣根を揺らしていると彼は「もう大丈夫です」と言った。

「ひとつくらいなら、今からでも間に合います。本当にありがとうございました」

 恭しく袖を合わせた姿に憮然と問う。

「泣けるのか?」

 少年は驚き、それから乾いた笑みを見せた。

「お気遣いなく」

「いいことを教えてやろう。鼻毛を抜くと涙が出る。裏技だ。やってみたらいい」

 しかつめらしく言うと、ぽかんとしたあと今度は本心からおかしそうに声を立てた。

「ちなみに抜いた穴と同じ側から出るぞ」

「それは…とってもいいことを聞きました!」

 まだどこか幼い細面を淡く紅潮させ、青雲士の少年はもう一度頭を下げると去っていった。





 清潔な白い絹のしとね、瓶に活けられた蠟連綉球あじさい、気に入っている香の煙、いつも通りの朝。だが足りない。沈みきらない儚く白い月のような笑みを浮かべる美しい侍女はもうどこにもいなかった。静謐でありながらうたうように紡がれる優美な声も、髪を愛でて梳いてくれるたおやかな指も、何もかも。一瞬にして失い消えた。咲歌の大好きな、大切な女官。

 泣きすぎて痛む目を両手で押さえる。もう何日もまともに眠れていなかった。

 最後に会った彼女の様相が忘れられない。深く息を吐き膝に顔を埋めた。


 宜漣宮は咲歌の一時的な暴室ぼうしつ――幽閉場所となった。事件から半月あまり、処遇はまだ決まっておらず、宮からの外出を禁じられここのところ臥房ねまからも一歩も出ていないありさま、何もやる気が起きず、うとうとと微睡まどろみ、ぼうっとして気がつけば夜、食も喉を通らなかった。

 何も知らなかったといえ、全てを任せていた侍女が重罪を犯した。それは主である咲歌の監督不行届きでもある。無罪は有り得ないと判断され朝議にもかけられたと知った。当たり前だ、自宮のことは臣下たちに全て頼っていたのだから、と自分でも思う。金銭のことはよく分からない。詳しい法の定めもあやふやだ。分からなくても叱られることなどただの一度もなかったのだ。今も咲歌が無知だからといってそれ自体を叱る者はいない。公主は博学である必要がない。ただ下僕しもべの手綱を権威と忠義で握れなかった、統御に失敗した、そのことが問題なのだった。麾下きかの裏切りのツケは全て己に返ってくるのだ。

 それでも香円を恨む気などさらさらなかった。むしろ共に過ごし遊んだこの十年間の良い記憶ばかりが思い起こされ夢にまで見る。目覚めて現実に絶望し落胆し、心はそのたびに傷ついて力が抜けていった。


(わたし、どうなるんだろう…………)


 もうすぐ夏至だった。方丘祭には出られないだろうな、とぼんやりと狸狸りりを撫でていれば、外から声がして人が入ってきた。



 涼永は香円が死んだ後、咲歌を少しでも疑ってしまったことを伏して詫びた。それも無理からぬことだ。香円と咲歌は主と臣下という一線を越えそうなほど本当の姉妹のように仲睦まじかった。宮にいるときは片時も離れずにいた。がくの好きな咲歌が覚えた歌舞歌謡、箜篌くごに琵琶に笛、手ほどきしたのはすべてあの教養豊かな鱗人の女官だった。だからこそ咲歌が肩入れして流されてしまったのではないかと猜疑の目を向けてしまった。

 そして誤解だったと悟った今、姉代わりの侍女を突然失い主がどれほどふさぎ込んでいるのかは十二分に理解しているつもりだ。しかも沙汰を待つ身、穏やかでいられるはずがない。宜漣宮の衛兵を続けさせて欲しいと懇請し許され、この方をなんとしてもお守りしなければという使命感が増した。事は一国を揺るがす大事とはいえ、主だけをこの事態の収束を図るために犠牲にすることは決してあってはならないと半ば切迫した思いがある。二十七の涼永から見ればたった十八の無知で無垢な少女ひとりにあがなわせるのはあまりに非道ひどく感じた。


 咲歌を見ていると片田舎に置いてきた妹を思い出す。宮中に入った十六の頃から一度も再会していない妹の姿は涼永の中では今でも小さいままで、人を疑うことを知らない笑顔だけが記憶にある。世話を焼いてやらねばという衝動を突き動かす、無防備で危なっかしい、自然と人を魅きつける快い気性。

 同じものを持つ主は、しかし今はそれを消失している。側に寄れば迎えてくれつつも笑みはなく、全幅の信頼は寄せず、ただ怯えるくらい緑の瞳がある。今度こそは最後まで守りたい。が、一度忠誠に背いた身ではなかなか受け入れてもらえない。


 最も近しい者を失った主が今や唯一ほっとした表情を浮かべるのは、幼い頃から共にいたもうひとり、宦官の彼だけだ。

 このひと月で子どもがえりしたように肌身離さず置いている。返事を待たず入っていいと許可を得ている上で踏み込んだ正房おもやでは、すでに主に膝枕をした淳佐がおり、やっと眠ったところだ、と指を立ててみせた。

 咲歌はくまのひどい顔で瞼を硬く閉じ寝入っている。淳佐は小声で問うた。

「留守のあいだ異変はなかったか」

「お前がいつ帰ってくるのかと何度もお尋ねになっていた」

 言うと相変わらず斜に構え口端で笑ったが、今まで涼永が見たこともないほど優しげな目で主を見下ろしていた。

「不安なんだ。俺まで消えてしまわないかとな」

「姉上様方も来訪を控えると。薫妃くんひ様は何か伝えてきたか」

 首を振る。咲歌の母が気にかけるはずがない。産んだ瞬間女児と分かるやいなや我が子を殺そうとまでした女だ。あまりに嫌ったから逆に姉公主らや湶后せいひが仲裁し世話を焼いたくらいなのだ。

「ここは俺だけでいい。それより不審な奴がいないか見張っておけ。食事に毒でも混ぜられたらたまらん」

「無論、厳しく監視している」

 言ったあとで、こいつは私のことを信用しているのか、と意外に思った。この宮に赴任してたった二年、それほどでこの宦官と信頼関係を築けたとは思っていないが。

 淳佐は考えていることが分かったのか今度は鼻を鳴らした。

「クソ真面目なあんたが仮にも主君とみなしたこの方をないがしろにするはずないからな。自分の沽券に関わるだろ」

「失礼な奴だ。人の気も知らないで」

 咲歌を守るのはなにも自分の為だけではない、と言い募ろうとしたが、当の本人が少し唸ったので慌てて黙る。視線を交わし頷き合い、房室へやを出た。



「姫さま、あまり寝ると夜に眠れなくなりますよ。俺はさすがに添い寝はできませんからね」

 囁き頭を撫でる。可哀想に、すっかりやつれてしまった。

「じゅん、さ…………」

 呟いた寝言につい返してしまう。「ここにいますよ」

 くるり、といきなり反転したのでおっと、と肩を支える。緩んだえりうなじにぽつりとひとつ黒い点が見えた。


 背筋にぞくりと悪寒を感じたが体の芯には小さな熱が宿る。己にはこのさき一生不要なはずの劣情が疼いて喉を上下させた。思わず、ゆっくりと指を伸ばし、触れる。微かな寝声が耳をくすぐり、欲望がさらに大きくなった。

 おもむろに仰向けにさせ、食い入るように眺める。毎日香油を塗り花の匂いが染みついたきめ細かな白い肌、そこそこ整った面立ちは肉感のある体に反してあどけなさが残り、えもいわれず余姸いろけを醸し出す。


 大きくなった。初めて出会ったときはまだ小さな女の子だったのに…………。


 半ば幻惑され、規則的に息を紡ぐ半開きの唇に近づいた。


 しかし、首に掛かった小さな荷包きんちゃくが視界に飛び込み、すんでのところで理性を取り戻し即座に後ろへ倒れる。燃え上がりそうなほど火照った顔を両手で覆った。


「なにやってんだ、俺…………」


 どうしたことか、咲歌の寝姿など幼い時分から何度も見てきたのに。これでは冀謹ききんと同じ、いやそれ以下だ。最低すぎる。

 この状況、と天蓋てんがいをぼんやりと見つめて途方に暮れた。

 咲歌が自分だけを頼ってきてくれて嬉しくないはずがない。だが、近すぎる。自分は何事にも動じず冷静沈着だと自負していたのに、咲歌が身を寄せてくると簡単に自制が効かなくなる。


「ああもう、ほんと馬鹿…………」


 これは決してあってはならないことだ。咲歌が知った瞬間、信用を失い裏切り者になる。


(そうすれば俺は捨てられる)


 とはいえ咲歌とてこれまで異性と接する機会がほぼ無かったものの、男女七歳にして席を同じくせずという習いはきちんと把握しているはずだ。それでも寝所にまで招き入れるのはひとえに淳佐が男であって男でないからだ。


 でも、とさらに怪訝に爪を噛む。そもそも咲歌は『宦官』がいったいどのような者たちであるのか、きちんと分かっているのだろうか。ついこの前、思晟に招かれた時の会話を思い返し淳佐は一人で頭を抱えた。男女間の繊細な深い部分はふつうは身近な者が教えるものだが、実母は無視を決め込みその余波もあって昔から世話役は少なかったし、姉たちは咲歌に対して珠のように愛でて接したもののそこまでをつまびらかにしたはない。

 時機を逃した。芸の教養を施してきた侍女はすでにおらず、頼めそうな教師もいない。自分が言うのはまっぴら御免だしな、とてのひらで額を冷やした。だが思晟は当たり前に叱ってきた。つまりはそういう立場だと認識されている。

 嘘だろ、と結論に至って眉間を揉む。膝を突き合わせてこんこんと?嫌がられるのがオチだ。それに自分とては女を知らない。知らないことは教えられない。


 さらにどうしようもなく悩んでいれば膝の上の頭が動いた。

「淳佐……?どうしたの?」

「どうもしませんよ。お目覚めですか」

 しゃきりと起き直った下僕に不思議そうにした咲歌は視線を泳がせ、それからここ最近のいつもと同じく寂しげに目を細めた。

「ねえ、もう少しだけいてくれる?」

「いいですよ、もちろん」

「おまえは、わたしが牢屋に入れられても毎日来てくれる?」

 淳佐は落ち着けようと肩を軽く叩いた。

「姫さまは公主です。幽閉となっても、ここのように広い殿が与えられますよ」

「独りになるなら、どこにいたって一緒だよ……」

 怖い、と目を閉じた。「わたし、きちんと罰を受ける気はあるの。でも、死ぬまで独りで暮らせといわれたらどうしよう。淳佐も涼永も、姉さまたちも誰もいなくなったら、どうすればいいの?」

「そんなことあるわけないでしょう」

「あるよ……」

 咲歌は起き上がり淳佐の胸に頭を預けた。香円のように抱き返して欲しいと思ったが、彼は昔から一度たりとも湿っぽい慰めはしてくれたことがない。その代わり、望んだ言葉を溢れるほどくれる。

「約束したでしょう?俺はずっと傍にいますよ。いつだって姫さまの味方です。だれが攻撃してきても必ず守ります」

「おまえは強くていいな。わたしも淳佐みたいだったらよかった」

 自分がこんなに弱りはてるなんて知らなかった。

「でも、わたし、香円を忘れたくない。忘れないと強くなれない?」

 たとえ皆から非難され続ける罪人としても咲歌にとっては唯一無二のひとだったのに、悪い女だったと切り捨てなければ前を向けないのだろうか。

 しかし、いいえ、とやはり期待したいらえが返った。

「もう立派に辛抱強く耐えてます。姫さまはそのままでいいんです」

 頭の上から降る言葉に包まれ、うん、と頷き、深呼吸してにじんできた涙をいなした。




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