か弱き者に捧ぐ詩
十笈ひび
この気持ちを救うもの
うまく言葉にできないけれど、
このたまらない寂しさは何だろう?
この底知れない悲しみは何だろう?
この、言葉にできない気持ちに襲われ、
もうダメだと何度もあきらめかけた。
いっそ消えてなくなることを望んだ。
でも、そうはしなかった。
それはいったいなぜ?
自分自身を殺す自分がいるならば、
そんな自分を救う自分だっているはず。
この気持ちを救うものがあるなら、
私はそれを知りたいと思う。
そんなものを探す旅に出て、
見えてきた風景があるならば、
少しでも忘れないように書き記しておきたいと……
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