わたしというもの
何だかわけもわからぬまま生きてきた。
予想以上に、けっこう生きてる。
わたしは、人っぽいモノです。
生命エネルギーを燃やして生きてるわけではありません。
とうの昔に燃え尽きた、燃えかすだけの体です。
それで、いつ尽きるとも知れない、
バッテリーの切れかけた電池を担ぎ、
ただただ人っぽく、生き長らえてます。
人ほどに強くはなく、もろすぎてどうしょうもなく、
いつ壊れてしまうか、消滅してしまうかと、
おびえながら日々を送る毎日です。
いっそ海にとびこんでみたり、地面に激突してみたりして、
おびえる日々に終止符を打てばいいのかも。
少しでも人の真似事をして、人っぽく。
人っぽく一人の部屋で悩みます。
布団に入って悩みます。
人っぽいなぁ……
人っぽいけど、人っぽいだけで、
男でもなく、女でもないような、
いったい、何だよお前?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます