科学になぐさめられる時Ⅱ

科学になぐさめられる時Ⅱ　あらすじ

人類がサルから進化したのは、直立二足歩行をしたからに他ならない。かの有名なダーウィンの進化論である。ただ、その理由がまだ良く分かっていない、というのはご存じだろうか？
陸上に住む通常の哺乳類は、四足歩行である。しかも人間より、移動速度は速い。二足歩行するメリットはあまりない。立ち上がると見通しが効くと言っても、大した高さではない。ジャンプ力も、動物と比べれば劣る。では何で、人間はわざわざ直立して二足歩行になったのか？
自然淘汰と適者生存という圧倒的な説得力で、この動物界そして人間の誕生から今日までの変化を見事に解き明かしたはずの進化論が、こんな簡単とも思える疑問に答えることが出来ていない。
ただ、一方、昨今はパラダイムシフトが大流行だ。大脳生理学は人間の…続きを読む