日記8

×月×日 はれ


アルフレッド様からダンジョン探索を禁止されたので、これからどうしようか考える


指示など無視して、秘密裏にダンジョン探索を続ける計画を立てることも考えた

けれど、彼の指示に従うことにした

隠れて探索したことが発覚した時に面倒なことになりそうだったから

もう十分に、面倒な状況なのかもしれないけれど

レベル上げは、もういいかしら


でも、禁止にするなんて

あの人は、ダンジョンが危険だから私の安全を考えて禁止にした

なんて理由ではないと思う

嫌がらせしようと、私の邪魔をするために禁止を命じた


ただ単純に、私の振る舞いが気に入らないだけなのよね


彼との付き合いは、かなり気を配っているのに

それでも足りないみたい

もっと配慮が必要かも

だから面倒なのよね




×月×日 はれ


ダンジョンに行けなくなったから、時間が余る

妃教育や礼儀作法の授業時間、課題も早々にクリアしてしまった

他にやることは、何かあるかしら

この余った時間を有効活用したい


今までダンジョンに向けていた興味を、別に向けていこう

王国の令嬢として、もっと相応しいことに時間を使いましょう

例えば、社交界とか


将来のために、今のうちから人脈を作っておくのが良いと思う

これから、パーティーには積極的に出席してみましょう




×月×日 はれ


とある貴族が主催するパーティーの招待状が届いたので参加した

アルフレッド様も一緒に参加しないかと軽く確認してみたが、「そんなくだらないことに時間を使えない」とバッサリ断られたので1人で参加する


とても主催者から歓迎してもらったので、私もエレドナッハ公爵家の令嬢として振る舞った


有意義なパーティーだったわ

ここで出会った方々と今後も仲良くしていきましょう




×月×日 くもり


招待状の数が増えた

全てのパーティーに出席することは難しい

積極的に参加すると目標を立てたけれど、時間は有限

あまり多くに手を出すと中途半端になってしまいそう

取捨選択が重要ね




×月×日 はれ


ブレット君がダンジョン探索に積極的みたい

私にアドバイスを求めてきた


ダンジョン探索を禁止されてしまった私は、彼と一緒にダンジョン探索をすることはできなくなってしまった

それなのに、ブレット君は続けてくれるらしい

彼は、ダンジョン攻略にとても意欲的な様子だった

それが嬉しい


なので、ダンジョンに関する情報をどんどん提供した

有効活用してほしい


それから、絶対に危険なことをしてはいけないと強く忠告しておいた

賢いブレット君は、無茶なんてしないと思う

危険を察知したら、すぐに引き上げる警戒心と判断力もある


だけど、なんとなく不安になってしまう

何事もなく無事に戻ってきてほしい


とにかく、ダンジョンが恋しい

レベルを上げたい


でも残念ながら、ダンジョンに立ち入ることは禁止されている私だった




×月×日 はれ


私のパーティーでの振る舞いが、とても評判らしい

それで、自分たちが主催するパーティーにも是非参加してもらいたい

そういう理由で招待状が増えたみたい


なるほど、だからなのね


レベルがアップしたことで、コミュニケーション能力も高くなっているみたい

そのおかげで、相手の相手の好意などをうまく感じ取ることができるようになった


そのコミュニケーション能力が、アルフレッド様との関係を向上させることに活用できたらいいのに


それは難しいらしい

最初から、アルフレッド様の私に対する好感度が低いからなのかしら

そんな相手と婚約しているなんて

国王やお父様が決めたことだから、仕方ないんだけれど


私とアルフレッド様の仲が良くなる日が、いつか来るのでしょうか?

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