日記6

×月×日 はれ


授業を受けて、課題をやって、色々な貴族との付き合いでパーティーに参加して

忙しくて、それだけで一日が過ぎていく

それの繰り返しで、私はとても疲れている

肉体的には余裕だけど、精神的な疲労が凄い

貴族の人たちって、精神的にタフね


お父様とお母様に心配はかけられないから頑張って笑顔を作る

今度の休みは、絶対にダンジョンに行く

そして、今まで到達できなかった地点を超えてやりましょう




×月×日 くもり


婚約相手のアルフレッド様と会う日

このまま付き合っていって、彼と私は仲良くなれるかしら?

仲良くなるビジョンが全然見えないんだけど


だけど彼は婚約相手だ

これから先も、事務的に付き合っていくしかないのかしら

どうにか仲良くなる方法を考えないと

思いつきそうにないわね



×月×日 くもり


ブレット第二王子とお話しする機会があった

彼って、とてもいい子

ニコニコしていて、癒される


その雰囲気につられて、私は彼をダンジョンに行こうと誘ってしまった

言った後に、失敗したと思った

怖がってしまうかも


けど、私の予想に反してブレット第二王子は前のめりになって、行ってみたいと答えてくれた

私が誘ってきた人たちの中で、初めて好意的な反応だった

本人も承諾した


よし、ブレット第二王子をダンジョンに連れていきましょう!



×月×日 あめ


数日前、ブレット第二王子をダンジョンに連れて行こうと思った

だけど、本当にいいのでしょうか

心配になってしまった


彼は王族だし、危険な場所に連れて行って万が一事故が起きてしまったら

責任が取れないかも

私の実家にも迷惑をかけてしまう


やっぱり、やめておこうかしら


そう思っていたら、ブレット第二王子が自分で父親から許可を貰ってきた

つまり国王からの許可ということよね


そこまでして一緒に行ってくれるなんて!

私は感激した

そして、彼をダンジョンで育てることを決意した

レベルを上げて、立派な王子にしてみせる!




×月×日 あめ


ダンジョンへ行く準備をする

ブレット第二王子も一緒に連れていく予定なので、事故が起きないよう細心の注意を払う必要がある

今回は無理をしないで、彼のレベル上げを第一目標に掲げる


どう成長するかしら? 楽しみね




×月×日 はれ


ブレット第二王子を連れてダンジョンに挑戦した

いつもより浅い階層で、十分な安全を確保しながらモンスターを倒していく


彼のレベルも予定通り上がった

私が初めてダンジョンに入った時と同じように、劇的なレベルアップを果たした


身体能力もアップしたみたい

やっぱり、ダンジョンって有用よね

もっと多くの人に利用してもらいたいわね

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