灰は輝き、空に舞う

　主人公の佐々木恭祐は、クラスに馴染めず、暗い学生生活を送っていた。高校二年生で、学校イチの不良と噂されている渡邊宏太と同じクラスになる。自分をいじめる生徒と渡邊宏太の存在に怯えながら、学校生活を送っていく。次第にいじめはエスカレートしていく。そんなときに、宏太がいじめを目撃し、恭祐を助ける。それがきっかけとなり、宏太と宏太の幼馴染である水橋凌汰と仲良くなる。
　恭祐、宏太、凌汰の三人は、高校最後夏休みに海に訪れる。しかし、溺れた少女を助けようとした凌汰が波にのまれ、亡くなってしまう。凌汰の死後、宏太は学校へは来なくなり、連絡も途絶えてしまう。

　恭祐は、ある日、隼都と名乗る降霊師と出会う。降霊師に亡くなった人（霊魂）が憑依し、生きている人間と会話できるというもので、恭祐は、凌汰と最期…続きを読む