第21話椿の選択
ここでミーアは椿はに選択を迫った…。
「もし、あなたが先ほど撮影した映像を消去するというのなら、仲間たちの開放とカメラ·スマホを返却することを約束します。できなければ、あなたたちには強制的に儀式を受けてもらいます。」
椿は考えた、消去しなければ儀式を受けることになるが、被験者として儀式を受けられるのならリアリティを追加できるチャンスだ。
しかし儀式を受けて自身がどうなるのかという不安もある、それに自分だけでなく道草たちまで儀式を受けることになったら……。
椿は自問自答を繰り返した後、こう答えた。
「わかった……、映像は消すよ。ただその代わりドキュメンタリーの撮影だけは続けさせてくれ。」
「物分りがよくて助かりました、ではすぐに映像の消去を」
椿は撮影したカメラから、例の部分の映像を消去した。そしてそれから十分後に、道草たちが内藤と一緒に戻ってきた。
「椿さん、大丈夫でしたか!?」
「あぁ、お前たちも無事でよかった…。」
「先ほどは大変申し訳ございませんでした、では撮影を続けてください。」
先ほどとは打って変わって、聖女のような温もりのある微笑みを見せたミーア。
そして我々はその後も撮影と取材をした後、現場を後にしたのだった…。
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