映像を見終えた椿と道草は、フロッピーディスクをパソコンから取り出した。

「道草…、おれとお前はまさかというものを見てしまった……。これは次回のドキュメンタリー決定だろ！」

「はいっ、早速企画をまとめます！」

そして我々は悪魔の儀式のドキュメンタリーを作製することになった。そのためにはこの封筒を投函した人物に接触し取材をしなければならない。

「この手紙には返事をしよう、そして問題はこの封筒を投函した人物が誰かということだ。」

「封筒には切手も消印もなかったよね、それで投函した人が特定できるの？」

便箋には送り主の住所と郵便番号が書かれていたが、送り主の名前はどこにも書かれていなかった…。

「これは私の推測だが、便箋には我々と縁のある方を頼りと書かれていた。つまり差し出し人はかつてここで働いてた人物といえるだろう。」

「それならメールボックスに直接投函したことも不思議ではないわね…、でもその人はだれなの？」

すると便箋の端にアルファベットがあることに気づいた。

「Ｅ.Ｎ…、イニシャルかこれ？」

「イニシャル……あーーっ！？」

突然、道草が大声で叫んだ。

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