第19話儀式の闇
トイレで用を足した椿が出て、道草たちのところへ向かおうとした時、ふと彼の右側にある扉が異様な気配を放っていた…。そこは『非常口』と剥がれかけの文字で標された扉だ。
「この扉……、何かある気がするな…」
それは椿のディレクターとしての勘が働いたのだ、ここにはまだ知らないものがある……、しかしそれは同時に、危険もあるということ。だけど椿は覚悟を決めた。
「行くぞ!」
するとそこは下の階へと続く階段になっていた、やはりただの非常階段なのか……?
しかし椿は勇気を出して、一人で階段を降りていく。すると一階よりもさらに下の階、地下へと続いていた。
さらに下へと進む椿、そしてたどり着いたのは真っ直ぐ続く通路と、左右に分かれた部屋。そのうちの左の部屋からは、酷い悪臭がした。
左の部屋はドアノブを握るのも嫌悪する状況だが、椿の好奇心は止まらない。ドアノブを持つと、カギが開いていた。
椿は意を決して扉を開ける……!
「ヴッ……これは…」
そこは死体が置かれていた部屋だ。死体は特に処置されておらず床に転がされただけ、なので死体は腐乱臭を放っていた。
「滅多に見れないけど…、人に見せていいものじゃないな…」
「おい、何を見ている?」
椿のすぐ近くで声がした、そして椿は頭からの強い衝撃と共に倒れた…。
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