第12話取材(2)
我々は内藤と松田に、さらに根本に迫る質問をぶつけてみた。
「元々、この儀式はどのようにして発見されたのですか?」
「ミーア様は元々大学で西洋文化の研究をしていて、ある日ドイツを旅行していた時に「招来の魔法陣」が描かれた紙を手に入れたんです。最初のうちはミーア様は『こんな魔法陣、ただの落書きだろ』と思っていたようなのですが、実際に試してみたところ、本物だとわかったそうで…」
「それでルシファーを呼び出す方法を知った…。」
「はい、そして就職してからも魔法陣の研究を個人で続け、ついに悪魔の力を人に授ける方法を発見したのです!」
勢いよく悪魔の儀式をPRする内藤の姿に、我々は少し異様なものを感じた…。
「それで、あの儀式はどれくらいの時間がかかるのですか?」
「そうですね、移動も入れて六時間ほどでしょうか?」
「儀式について、ルールはありませんか?」
「月に十二回と決まっています、後は手順を守ることだけです。」
「わかりました、では悪魔の儀式を実際に見てみたいので、取材の日程はいかがしましょうか?」
「一ヶ月後でいいです、山へは私と内藤で案内するので…。」
「はい、かしこまりました。」
そして我々は、一ヶ月後の取材を予定し内藤と松田は帰っていった…。
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