第17話儀式の聖地(3)
内藤に案内され我々が向かったのは二階部分、元ホテルだけあって個室が多い。
「ここは、儀式を申し込んだ人たちが寝泊まりするところです。」
「質問です。儀式を申し込んだらだいたい、何日泊まりこみますか?」
「一ヶ月ほどですね、たまに延びることはありますけど」
「あの内藤さん、儀式を申し込んだ方に取材をしたいのですがいいですか?」
「待ってください、責任者に許可をもうしこんでみます。」
そして我々が待っていると「許可が取れた」と内藤が戻ってきた。そして我々の取材を受けてくれたのは、二十八歳の男性·
「真宮さんは、どうして悪魔の儀式を受けることにしたのですか?」
「おれ、今までサラリーマンをしていたんだけど、入った会社がいわゆるブラックと言われるところで、もう精神的にかなり追い込まれていたんです。それで耐えきれなくて、会社を辞めて、ふと家でスマホをいじっていたら『悪魔の儀式であなたも生まれ変わりませんか?』というホームページを見つけて、そこに応募したんです。」
「それで今は何をしていらっしゃるのですか?」
「魔星書を読んだり、毎日ルシファー様へ祈りをしたり…。後は食事と風呂と就寝と自由時間ですね。特に大変なことなく、気楽に過ごしています。」
ホッとした顔で語る真宮さん、果たして彼は悪魔の儀式を目の当たりにした時、一体どうなるのだろうか…?
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