VSレラジェ

「う、うぅ」

アリアは意識を取り戻す

(私は確か、、、)

「っ!!カエデちゃん!」

アリアは周囲を見渡す

「え?」

そして絶句した

「ま、町が、、、燃えてる?」

街が燃えている

「な、なんで」

そう唖然としていると

「大丈夫アリア?」

後ろからカエデが現れた

「私は大丈夫、、、でも町が」

アリアが顔面蒼白でそう言うと

「私がこの町に戻ってきた時にはもうこの状態だった、、、元栓を締めてからじゃないとってことで、、、でもそれ以上に、、、」

カエデは孤児院があった場所を見る そこには

「ぇ?」

大きな穴があった

「こ、孤児院は、、、どこ」

孤児院は無かった

「あの爆発で建物は全部消し飛んだ」

「みん、、、なは?」

「、、、」

カエデは沈黙を返答とする

「う、嘘だ、、、」

ガクッ

アリアはその場に膝をつく

「大丈夫よ」

そんな中、穴からレラジェが飛び出してきた

「あの子達はアリアのための生贄となったのだから悲しむことはないわ」

「この女!」

レラジェの言葉にカエデはブちぎれる

「アリア!せめてまだ街だけでも守るんだ!」

そしてアリアを振るわせようとするが

「あ、、、ぁ」

「っ!」

(心が折れてる!)

完全にアリアは心が折れていた

「私一人で倒すしかない、、、」

カエデは覚悟を決める

(魔力量は2500万、、、、お母様でも300万だったのにそれの8倍以上なんて化け物すぎる)

「震えてるわよ」

「っ!」

しかしあまりの力の差に体が震える

「でもすぐにその恐怖も消えるわ、、、マザー・アンリミテッド・ハートバースト!!」

とんでもない威力の魔法砲がカエデとアリアを襲う

(躱さないと、、、っ!ダメだ。アリアが瀕死の状態に追い込まれる!悪魔術師相手にそれはあまりにも危険すぎる!!)

しかしアリアはそれを躱すことが出来ない

「月詠流・満引!!」

ドカン!!!

アリアの刀とレラジェの魔法砲がぶつかる

そして衝撃よって出来た煙が晴れるとそこには

「がぁぁ、、、」

死屍累々のカエデと

「あぁあぁ、、、」

半分意識の無いアリアの姿があった

「万が一を考えてアリアを殺さない威力だったとはいえある程度防ぐとは」

そう言いながらレラジェは2人に近づいてくる

「「させない!!」」

ドカン!!!

「っ!」

しかし突如アリアの目の前に2つの魔法陣が現れレラジェを撃ち抜いた

「アピスにセリア、、、そうか、術式が壊れたから来たのか」

その正体はアリアと契約を結んだ精霊であるアピスとセリアであった

「アリア!」

セリアがアリアに近づく

(精神が悲鳴を上げてる、、、孤児院に残っていたみんなの命の息吹が感じられない!殺されたの?!)

そして状況を理解する 絶望の状況を

「院長さん、、、状況は理解しました、、、殺すぞクソアマ」

アピスはいつものぽわぽわした雰囲気が消し去り代わりにとんでもない殺気をレラジェに放つ

「とんでもない殺気ね。上位精霊となると侯爵司教と同格ですからね、、、簡単な相手ではなさそうですね」

レラジェも流石に目を細めて臨戦体勢になる

「セリア、、、主様とご友人を頼む。周囲の司教から守りながら2人を回復させてくれ。それが終わったら逃げろ。もうここで生きている人間はそこの2人だけだ。俺がここを消し飛ばす」

「わ、わかりました」

アピスの指示を聞いたセリアは2人を癒しながら周囲を警戒する

「お前達、侍と精霊は殺していいが私の娘は絶対に殺すな」

「「はっ!」」

レラジェは取り巻きの司教にそう指示を出す

「さて、、、百射百死」

100本の矢がアピスを襲い掛かる

「マッドショット」

アピスはそれを無数の土の塊で相殺

「押し負けてるわね」

するどころか逆にレラジェに土の塊を襲い掛からせた

マザーウイップけ」

レラジェはそれを鞭ですべて防ぐ

「流石に強いな、、来い、精斧・アピスフィア」

それをみてアピスは身の丈に全く合わない大斧を召喚した

「行くぞ!」

そしてレラジェに接近すると

「グラウンド・ブレイク!」

勢いよく振り下ろした

ガキン!

それを鞭でレラジェは防ぐ しかし

「がぁ!!」

(骨が数本逝ったわね、、、子供の見た目のくせになんて威力なの?!)

あまりの威力に防ぎきれずダメージを負ってしまった

「はっ!」

そしてアピスは追撃を加えようとする

シュ

「防御は愚策ね」

しかし流石にレラジェはそれを躱した

「さて」

(真正面からぶつかるのはやばいわね、、、だったら)

「一射絶殺」

ドカン!

1発の矢がカエデ目掛けて放たれた

「っ!!」

(あの威力にあの禍々しい気配はやばい)

アピスはアリア達の前に立ちはだかり

「スピリット・シールド」

結界を張って矢を止める

キン

そしてそれを防ぎ切った

しかし

ハンティングウイップけ」

その隙を突いてレラジェがアピスを貫こうとする

キン

それをアピスは斧で防ごうとするが

「っ!」

いきなりの威力に斧を弾かれてしまった

「これで終わりよ。孤児院ウェスタ守護毒アビス

そして完全に隙を見せたアピスに毒の煙を放つのであった

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