アリア・カエデVSハイバジリスク

「はっ!」

ガキン

バジリスクのかぎ爪とアリアの剣がぶつかる

「重い、、、でも」

キン

「エナジースラッシュ」

スパン

「ギャ!」

「取り巻きがBランクのバジリスクってどんな危険領域よ」

アリアは額から汗と血を流してそう言う

「中々にやばいな」

ズパン

「「ギャァ!」」

額からうっすらと汗を流しながら片手間でバジリスクを狩るカエデはそう言う

「A+ってこんなすごいんだ」

(こんな鮮やかで無駄のない動きで、、、)

そんなカエデを見てアリアはそう呟く

「お母さまは一瞬でこの周辺のモンスターを切り捨てることができる、、、私もまだまだだ」

「ば、化け物過ぎる」

「お母さまは化け物だ、、、勝てる未来が全く見えない」

カエデは悔しそうにそう言う

「私はカエデちゃん達に勝てる未来が見えないけどね」

「そうでもないと思うけどね、、、それよりも頭の傷治しなさい」

カエデがそう言うと

「そうだった。

カエデがそう唱えると

「っ!」

出血元の傷がきれいさっぱり消えた、、、いやなかったことになった

「それただの回復魔法じゃないよな?」

「うん。私の固有魔法で時間を遡らせて回復、、、というよりダメージをなかったことにしたの。魔力だけは元通りにならないけど」

「、、、すごい固有魔法だな。時に干渉する固有魔法って」

カエデはアリアの固有魔法の驚きの目を向ける

「時間支配だから本当は時を止めたいんだけど、、、全然できないんだよね」

アリアがそう言って落ち込むが

「、、、私の絶対切断でどうにかできるものなのか?片田舎の町の孤児院に何でこんな子が」

カエデはアリアのあまりのヤバさにそう呟く

(私の魔力量は7500、、、アリアは1万2000。お母さまから聞いたが中位聖騎士の平均魔力量は5000。正確には神聖解放っていう神の力を借り受ける神聖魔法の奥義によって数千万の魔力で戦うとけど、、、1万2000なんて上位聖騎士並みの力。それをまだ子供のアリアが、、、おかしすぎる。なんで)

「ギャーァ!!」

「「っ!」」

しかしそのことをこれ以上考える時間はなさそうだ

「大きい!!」

3m以上のバジリスクが現れたのだ

「これがハイ・バジリスクみたいだな、、、クラーケンよりはマシに思えるな」

カエデは刀を構える

「私が主軸で動くからアリアちゃんは無理しないでくれ。万が一があったら私は孤児院の人に顔向けが出来ないからな」

そしてアリアにそう言った

「うん、無理はしないでおく」

「それじゃー、一仕事終わらせようか」

そしてカエデはハイ・バジリスクに襲い掛かるのであった

「サンモンジ流・八門渡り!」

ビュン

カエデはすごい速度でハイ・バジリスクに近づくと

スパン

斬撃を加える

「ガァ!」

「硬いわね」

斬撃は通じはしたが少し傷をつけたレベルだ

「サンダー・ボルト」

後ろからアリアが魔法を撃ちこむ

「ナイス。はっ!」

ドゴッ

「ギァ!」

それでできた隙をカエデが突いてさらなるダメージを与える

「ギャァ!!」

しかしハイ・バジリスクもやられっぱなしではない

右手の鋭利なカギ爪がカエデを襲う

ガキン

「重い」

カエデがそれを受け止め

「私も!」

アリアがその隙を突いて襲い掛かる

「ギャァ!!」

しかしハイ・バジリスクのもう一方の手のかぎ爪が風香を襲う

「アクセラレーション!」

しかし突然アリアは急加速してそれを躱した

そして

「サタナエル・スラッシュ!」

スパン

完全に隙だらけの体に炎雷の剣で切り裂いた

「ギャァァ!!」

そしてその一撃はハイ・バジリスクを深々と切り裂かれた

「やるな、、、私も負けてはいられないな」

キン!

カエデはかぎ爪を弾くと

「大和乱舞!」

炎・雷・風の三種類の属性が合わさった魔法を放った

ドカン!!

「ギャァァ!!」

そしてその魔法はハイ・バジリスクに大ダメージを与えた

「す、すごい!!」

「そっちこそ想像以上に動けるんだな、、、面白い」

2人の連携は初めてとは思えないほどうまく作用していた

(これが連携、、、すごい戦いやすい)

アリアはの連携の戦いやすさに驚く

「一気に畳みかける!」

「うん!」

右と左に分かれてハイ・バジリスクに襲い掛かる

「ギャァ!!」

ハイ・バジリスクは自身を脅かす敵に対して

「「毒液!」」

毒液を勢いよく放って来た

「ツクヨミ流・草薙之剣」

カエデはそれを刀で斬り飛ばしてそのまま突破し

「リターン・ブレイク」

アリアは5回ほど空間を斬るとと次の瞬間その場で30回ほどの斬撃が発生し毒液を切り裂いた

お互いに自分の方法で毒液を突破した2人は

「「これでトドメだ!!」」

「サタナエル・メリー!」

「アヤメカグラ!」

ズパン!!!

「ギャァァァ!!!!!」

二人の必殺技がハイ・バジリスクを切断した

「、、、体が真っ二つだし流石に死んだよね?」

アリアがそう聞くと

「再生持ちだとしても即時再生は無理だろうから対応できる」

カエデはそう答えた

「そっか、、、じゃー、」

「クエスト完了だ」

「やったー!!」

カエデは嬉しそうに勝利の雄たけびを上げた

「初めてとは思えないほど連携がしやすかった、、、アリアはすごいな」

「カエデちゃんこそ私と魔力量の差が2.5倍もあるのに技術で私よりもはるかに強いなんて!」

お互いにお互いをほめて行くのだが

「え?魔力の差が2.5倍?」

カエデは首を傾げる

「4倍でしょ?」

カエデの魔力量は3000、アリアの魔力量は1万2000である 12÷3=4倍

カエデは何を言ってるんだと言った様子だ

しかし

「え?私の魔力量が1万でカエデちゃんは4000だから10÷4で2.5倍でしょ?」

カエデはそう答えた

「、、、は?」

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