魔法と精霊

「それじゃー、みんな今日は魔法について勉強していくよー」

教室に来たアリアが言うと

「「はーい!!」」

子供達は元気よく返事をする

「まず魔法には属性があるわ。火・水・風・雷・地・自然・闇・光と無属性ね。無属性は誰でも使える魔法であり汎用的なものが多くて属性魔法はその属性の適正がないと使うことができないの。そして属性魔法の適正はその者の才能と血筋によるものが多いけど光魔法と闇魔法は完全に才能に依存するの。まー、その2つの属性は世界に数人しか居ないから気にしなくて良いわ。でも、一応光属性はセラフ神聖国に2人いるし、闇属性もアーデン魔国に居るから教えておくわ」

アリアはそう言うと黒板に板書していく

「まず光魔法。魂に強大な因果を持っていて尚且つ優しさや正義感などを持つ者のみが適性を持つ力世界に数人しか使えるものはいない。解呪の魔法などを使うことができる。この属性を持っているものは世界の命運を握り多くのものの命を救うことのできることから、すべての国で特別な待遇を得ることができるような凄い力なのよ」

「「おー!」」

アリアの説明に子供達は興奮したように声を上げる

「私にもそんな魔法があればなー」

「アリアお姉ちゃんが働かなくても良いようになるのになー」

「ふふ。みんなありがとうね」

子供達の言葉にアリアは嬉しそうにそう言う

「次は闇魔法。と言っても闇魔法の適性持ちは本当に危険だから勝てないでしょうけど。闇魔法も光魔法と同じように魂に強大な因果を持っていることが必要。そして尚且つ破壊や狂気などを持つもののみが適性を持つ力

適性を持つものは世界に2.3人いるかどうかね。でもこの属性は世界を破壊・混沌させる力を持っているので光魔法の適性者よりもさらに数が少ない。呪術などが使える・この属性を持つものは魔国以外では基本的に即処刑される力よ」

「「こ、怖い!」」

アリアの説明に子供達は怯える

「大丈夫よ!そんな怖い人達からはセラフ神聖国が守ってくれるし、、、精霊さんがいるんだから」

そんな子供達にアリスはそう言う

「精霊さんって属性を司る神秘生物で、契約することができれば契約者が持っていない属性の精霊だったらその属性を使うことができるようになって持っている属性だったら格段に効果や威力を上げることができるっていう凄い力を持った生き物なんだよね!」

「ええ。光と闇属性以外の全ての属性の精霊が存在するわ。そして私も2人いるのよね。来てアピス、セリア」

アリアがそう言うと足元から

「どうしたんだー」

他の子供達と同じくらいの背丈の男の子と

「アリア様。どうされました?」

美しい女性が現れた

「子供達に2人を見せてあげたくて。今魔法についてみんなに教えていて精霊の話になったから」

アピスとセリアにアリアはそう説明する

「そうゆうことかー」

「アリア様の為ならば」

「さて!みんな。まずは右の男の子は地属性の上位精霊。アピスよ」

「みんなーよろしくー」

アピスはどこか子供っぽく間延びした声で挨拶する

「左の女性は自然の中位精霊。セリアよ」

「皆さんよろしくお願いします」

セリアは大人っぽい丁寧な挨拶をする

「「よろしくお願いします!!」」

子供達2体に元気よく挨拶する 

「じゃー、精霊について学んでいきましょうか。まず精霊には区分があって上から

・六大精霊  

・十二天精霊 

・大精霊    

・上位精霊  

・中位精霊

・下位精霊  

・精霊    

・微精霊 

の8段階の階位があるわ。6大精霊ともなるとその力をその属性を統べる王だからすさまじい力があるそうよ。確か、、、エモクロア共和国の女王が地と自然の6大精霊。セラフ神聖国の聖騎士団長が火の六大精霊。そしてその姉が雷の六大精霊と契約しているらしいわ」

「すごーい!」

「かっこいい!」

子供達は大興奮だ

「そして精霊と契約した精霊術師には必殺技があるのよ!」

「「おー!」」

「それは霊解と言ってね精霊と自分を合体させるって言う技よ!体への負担が大きいけど効果は最強よ!」

「お姉ちゃんは使えるの?」

1人の子供がそう聞くと

「できるわよ!」

アリアはそう返し

「なんでもこの年で使えるのは本当にすごいってギルドの支部長さんが言ってたよ!」

さらにそう自慢げに言った

「お姉ちゃんすごい!」

「かっこいい!」

「爆発孤児!」

「誰が爆発孤児よカリン!」

カリンという8歳程度の子供に13歳のアリアが怒るがカリンの方が生活能力は高い

「はー、次は魔法の形質似ついて教えるわよ。魔法には{攻撃・防御・回復・干渉・生成・解呪・呪術}という形質があるの。解呪と呪術以外は全属性で使うことができるが各属性、得意不得意があるからね。例えば火属性は攻撃が得意だけど回復は苦手だったり、雷属性も攻撃は得意だけど生成が苦手とかそんな感じね」

「お姉ちゃんは炎と雷が使えるもんね!」

カリンがそう言うと

「ええ。私の攻撃は全てを焼き尽くす攻撃よ!」

アリアは自信ありげにそう言う

「それよりもお姉ちゃんはあの回復魔法がすごいよ」

「どんな傷でも一瞬で治るもん!」

そんな中、一部の子供達がそう言う

「私の固有魔法ね」

「「固有魔法?」」

アリアの固有魔法という言葉に子供達は首を傾げる

「固有魔法は稀に発現するその人にしか使うことのできない特別な効果を持つ魔法のことで、その効果は強大で強いものであれば世界の法則に干渉できるものまであるすごい力なのよ」

そんな子供達にアリアは誇らしげにそう言う

「どんな傷でも病気でも治す!お姉ちゃんの固有魔法、、、えっと名前なんだっけ?」

「時間支配ね。名前からして時とか止めれそうなものなんだけど全然できないのよね。できるのはケガや病気が無かった時まで巻き戻すことだけ」

アリアは悔しそうにそう言う しかし

「だけって、、、それだけでもすごいよ。聞いたよ。1年前ぐらいにモンスターの襲撃がこの街を襲われてどうにか撃退したけどもう助からないってレベルの怪我を負った人を全員治したって」

「それが理由でこの孤児院を立て直すためのお金が手に入った上、この街だけじゃなくて近くの町まで就職先が出来たって」

子供達は次々にそう言う

「そ、そんなことないわよ!!」

アリアは恥ずかしそうに顔を赤らめ

「こ、これで授業は終わり!復習しっかりしてね」

授業を終わらせるのであった

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